【小児歯科医監修】子どもの飲み物選び|ジュース・牛乳・お茶・水とむし歯・お口の育ち|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|御影
2026年07月12日
執筆・監修:河崎 真也(みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/日本歯科放射線学会 認定医・日本小児歯科学会 所属)
最終更新日:2026年7月12日 / 初回公開:2026年7月12日
毎日の飲み物は、むし歯のリスクやお口の育ちに関わると考えられています。ジュース・牛乳・お茶・水の使い分けと、飲み方の工夫を、神戸市東灘区御影の小児歯科の視点でまとめました。
「ジュースはどのくらいなら大丈夫?」「水やお茶を飲みたがらない」――東灘区/御影の当院でも、お子さまの飲み物について保護者の方からご相談をいただきます。毎日の飲み物は量が積み重なるため、むし歯予防の観点でも意識したいポイントです。
この記事では、子どもの飲み物の選び方と使い分け、飲み方の工夫を、小児歯科医の立場でわかりやすくお伝えします。お口の機能を育てる「お口育て」の視点もあわせてご案内します。
目次
飲み物とむし歯の関係
むし歯は、飲食物に含まれる糖をもとに口の中の細菌が酸をつくり、歯が溶けやすくなることで進むと考えられています。甘い飲み物をよく飲む習慣や、少しずつ長い時間かけて飲む習慣は、口の中が酸性に傾く時間を長くし、むし歯のリスクに関わることがあるとされています。
量そのものだけでなく、「どんな飲み方をするか」も大切です。だらだらと飲み続けるより、時間を決めて飲むほうが、口の中が回復する時間を保ちやすいと考えられています。むし歯になりにくいお口の環境については、別記事「むし歯になりにくいお口の環境づくり」もご参照ください。
飲み物は毎日のことだからこそ、少しの工夫の積み重ねが差になると考えられています。
ふだんの飲み物は水・お茶が基本
日常の水分補給には、糖を含まない水や麦茶などが基本になると考えられています。のどが渇いたときや食事のときの飲み物として、まずは水・お茶を中心にすると、むし歯のリスクを抑えやすいとされています。
水やお茶を飲みたがらないお子さまもいますが、ふだんから甘い飲み物を控えめにしておくと、水やお茶に慣れやすいと考えられています。コップに用意しておく、家族で一緒に飲むなど、無理のない工夫から始めてみましょう。
なお、カフェインを含むお茶もあるため、種類や量には配慮するとよいでしょう。麦茶などカフェインを含まないものが使いやすいと考えられています。
牛乳の役割と与え方
牛乳は成長期の栄養として役立つ飲み物と考えられています。一方で、飲む時間や量には少し配慮したいところです。だらだらと長時間飲んだり、寝る前に飲んでそのまま歯みがきをせずに寝たりすると、口の中に飲み物が残りやすくなります。
牛乳を飲むときも、時間を決めて飲み、その後に歯みがきやうがいの習慣があると安心です。栄養面での量は、健診などで相談しながら、その子に合った目安を確認するとよいでしょう。
乳製品の飲料の中には糖が加えられているものもあるため、成分表示を見て選ぶこともポイントになります。
ジュース・甘い飲み物との付き合い方
果汁入りのジュースや甘い飲み物は、糖を多く含むことがあり、飲む頻度や飲み方によってはむし歯のリスクに関わると考えられています。まったく飲んではいけないというより、「日常的にだらだら飲まない」ことが大切とされています。
おやつの時間など、時間を決めて楽しむようにし、飲んだあとは水やお茶で口の中をさっぱりさせるとよいでしょう。おやつとむし歯の関係については、別記事「子どものおやつとむし歯」もあわせてご覧ください。
甘い飲み物を習慣にしないことが、水やお茶を受け入れやすくすることにもつながると考えられています。
スポーツドリンク・乳酸菌飲料の注意点
スポーツドリンクや乳酸菌飲料は、健康的なイメージがある一方で、糖を含むものが多いと考えられています。日常の水分補給として習慣的に飲むと、むし歯のリスクに関わることがあるとされています。
発熱時や大量に汗をかいたときなど、必要な場面で使うことはありますが、ふだんの水分補給は水やお茶を基本にするとよいでしょう。飲んだあとは口の中に糖が残りやすいため、水を飲む・うがいをするといった習慣をあわせると安心です。
「体によさそう」という印象だけで選ばず、成分や飲む場面を意識することが大切と考えられています。
飲み方の工夫でリスクを減らす
同じ飲み物でも、飲み方によってお口への影響は変わると考えられています。だらだらと長時間かけて飲むより、時間を決めて飲むこと、甘い飲み物のあとは水やお茶で流すこと、寝る前は水やお茶にすることなどが、リスクを減らす工夫になります。
また、コップ飲みでしっかり飲むことは、お口の使い方の練習にもなると考えられています。ストローやスパウトばかりに頼らず、成長にあわせてコップ飲みを取り入れていくとよいでしょう。コップ飲みについては、別記事「ストロー飲みは急がなくて大丈夫|コップ飲みでお口育て」もご参照ください。
こうした工夫は、一度に全部やろうとせず、できるところから少しずつ取り入れるのがおすすめです。
「お口育て」と飲み物の関係
飲み物の選び方や飲み方は、むし歯予防だけでなく、お口の使い方の育ちにも関わると考えられています。コップでしっかり飲む、食事のときに飲み物で流し込まずよく噛んで食べる、といった習慣は、お口の機能を育てる「お口育て」にもつながります。
当院では、毎日の食べ方・飲み方も含めて、お口の健康と機能を一緒に見守ることを大切にしています。飲み物の与え方で迷うことがあれば、健診や相談の場でお気軽にお尋ねください。
東灘区/御影で、日々の小さな工夫からお子さまのお口の健康を応援しています。
よくあるご質問
Q1. ジュースはまったく飲ませないほうがいいですか?
A. まったく飲んではいけないというより、日常的にだらだら飲まないことが大切と考えられています。時間を決めて楽しみ、飲んだあとは水やお茶で口の中をさっぱりさせる工夫がおすすめです。
Q2. 水やお茶を飲みたがりません。どうすればいいですか?
A. ふだんから甘い飲み物を控えめにしておくと、水やお茶に慣れやすいと考えられています。家族で一緒に飲む、コップに用意しておくなど、無理のない工夫から始めてみましょう。
Q3. スポーツドリンクは体によさそうですが大丈夫ですか?
A. 糖を含むものが多いため、日常の水分補給として習慣的に飲むのは控えめにするとよいでしょう。発熱時など必要な場面で使い、ふだんは水やお茶を基本にすると安心です。
Q4. 寝る前に飲み物を飲ませてもいいですか?
A. 寝る前は水やお茶にし、甘い飲み物や牛乳を飲んだあとは歯みがきをしてから寝る習慣があると安心です。飲みながら眠る習慣は、むし歯のリスクに関わることがあるとされています。
📌 ふだんの飲み物は水・お茶を基本に
毎日の飲み物の選び方と飲み方は、むし歯予防とお口の育ちに関わると考えられています。
ご家庭に合った工夫を、成長にあわせてご案内します。
みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック
📍 〒658-0048 神戸市東灘区御影郡家1-34-9
📞 050-1784-4369(診療時間内のみ)
🚉 阪神御影駅徒歩7分/阪急御影駅徒歩9分/JR住吉駅徒歩12分
関連記事
参考文献・参考資料
- 全国歯科衛生士教育協議会 監修『歯科衛生学シリーズ 小児歯科学』(医歯薬出版、2023年)
- 一般社団法人 日本小児歯科学会
- 厚生労働省「e-ヘルスネット(歯・口の健康)」
執筆・監修:河崎 真也(かわさき まさや)
みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/医療法人茜会 理事長
専門:小児歯科/小児矯正/口腔機能育成
所属:日本歯科放射線学会 認定医、日本小児歯科学会
神戸市東灘区御影で、乳幼児期からのお口の健康とお口の機能(お口育て)の視点を大切に、お子さまの成長を見守る歯科医療を行っています。「明朗・愛和・喜働」を理念に、ご家族に寄り添った診療を心がけています。
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【小児歯科医監修】子どもの受け口(反対咬合)|原因と早期に相談したい理由・治療開始の目安|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|御影
2026年07月12日
執筆・監修:河崎 真也(みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/日本歯科放射線学会 認定医・日本小児歯科学会 所属)
最終更新日:2026年7月12日 / 初回公開:2026年7月12日
下の前歯が上の前歯より前に出る「受け口(反対咬合)」。原因の見方と、早めに相談したい理由、治療開始の目安を、神戸市東灘区御影の小児歯科の視点でまとめました。
「下の前歯が前に出ている気がする」「笑うと受け口に見える」――東灘区/御影の当院でも、お子さまの受け口について保護者の方からご相談をいただきます。受け口は反対咬合(はんたいこうごう)とも呼ばれ、噛み合わせの気になるサインのひとつです。
この記事では、受け口とはどのような状態か、考えられる原因、早めに相談したい理由と治療開始の目安を、小児歯科医の立場でわかりやすくお伝えします。お口の機能を育てる「お口育て」の視点もあわせてご案内します。
目次
受け口(反対咬合)とはどんな状態?
受け口とは、噛み合わせたときに下の前歯が上の前歯より前に出ている状態を指します。専門的には反対咬合と呼ばれます。前歯だけが反対になっている場合もあれば、あご全体のバランスが関わっている場合もあると考えられています。
乳歯のうちは受け口に見えても、成長にともなって変化していくこともあります。一方で、そのまま続くこともあるため、自己判断せずに状態を確認していくことが大切と考えられています。
受け口以外の気になる歯並びのサインについては、別記事「矯正を考えたい子どもの歯並び」もあわせてご覧ください。
子どもの受け口に考えられる原因
受け口の背景には、いくつかの要因が考えられています。あごの成長のバランスや、上下のあごの大きさの関係が関わることがあるとされています。ご家族に似た噛み合わせの方がいる場合もあります。
また、舌で下の前歯を押す癖や、口呼吸、お口まわりの筋肉の使い方の癖などが関わることもあると考えられています。原因は一つとは限らず、複数が重なっていることもあります。どの要因が関わっているかは、実際に見てみないと分かりにくいため、歯科での確認が役立ちます。
お口まわりの癖については、別記事「子どもの口腔習癖とは」もご参照ください。
受け口を早めに相談したい理由
受け口は、噛み合わせや発音、あごの成長のバランスに関わることがあると考えられています。気づいた時点で早めに歯科に相談しておくと、成長の様子を見ながら、その子に合った時期や方法を一緒に考えやすくなります。
早めに相談するといっても、すぐに装置を使った治療を始めるという意味ではありません。まずは状態を確認し、経過を見ていく時期も含めて、あわてず計画を立てていくことが大切です。気になったら「相談だけ」でも受けていただけます。
成長を活かした対応を考えられることがあるのが、子どもの時期の特徴です。だからこそ、早めの相談が選択肢を広げることにつながると考えられています。
治療を考える時期の目安
受け口が気になる場合、相談自体は気づいたときに早めにしていただくのがよいと考えられています。一方で、装置を用いた本格的な対応を検討するのは、一般的に5歳頃からを目安に考えることが多く、それ以前(3〜4歳ごろ)は相談・経過観察の時期と位置づけられます。
開始時期はお子さまの成長や噛み合わせの状態によって異なり、一人ひとり違います。年齢だけで決まるものではないため、実際の状態を見ながら、その子に合った時期を一緒に考えていきます。矯正を始める時期の考え方については、別記事「小児矯正はいつから?」もご参照ください。
「いつ相談すればいいか分からない」というときは、気づいた時点でご相談いただくのがおすすめです。
受け口に対する治療の考え方
子どもの受け口への対応には、成長を活かしながらあごのバランスや噛み合わせを整えていく考え方があります。使われる装置や方法はお子さまの状態によってさまざまで、取り外しのできるタイプが用いられることもあります。どの方法が合うかは、検査をふまえて相談しながら決めていきます。
また、舌の癖や口呼吸が関わっている場合は、お口まわりの筋肉のトレーニングを組み合わせて見ていくこともあります。歯並びだけでなく、お口の機能そのものを育てる「お口育て」の視点も大切にしています。小児矯正の全体の流れについては、別記事「小児矯正を早い時期から考える意義」もご参照ください。
治療の必要性や方法は個人差が大きいため、まずは状態を確認したうえで、ご家庭の考えも聞きながら一緒に進めていきます。
ご家庭で気をつけたいこと
ご家庭では、舌で下の前歯を押す癖がないか、お口が開いたままになっていないか、といった点を見てあげるとよいでしょう。こうした癖が受け口に関わることがあると考えられています。気づいたときは、叱るのではなく声かけの工夫から始めるのがおすすめです。
また、よく噛んで食べる習慣や、お口を閉じて過ごす習慣は、お口まわりの筋肉の育ちに関わると考えられています。日々の生活の中で無理なく意識していけるとよいでしょう。
ご家庭での関わりだけで判断しようとせず、気になる点は歯科で確認していただくと安心です。
気になったら歯科でご相談を
受け口は、早めに状態を確認しておくことで、成長を見ながら計画を立てやすくなると考えられています。東灘区/御影の当院でも、受け口や噛み合わせについてのご相談をおうかがいしています。「相談だけ」でもかまいません。
お子さま一人ひとりで状態も適した時期も異なりますので、気になったタイミングでお気軽にご相談ください。成長にあわせて、その子に合った関わり方をご案内します。
歯並びやお口の機能のことで気になる点があれば、小さなことでもご相談いただければと思います。
よくあるご質問
Q1. 乳歯の受け口は自然によくなりますか?
A. 成長にともなって変化することもあれば、そのまま続くこともあると考えられています。自己判断は難しいため、気づいたら一度歯科で状態を確認していただくと安心です。
Q2. 何歳ごろに相談すればよいですか?
A. 相談は気づいたときに早めにしていただくのがよいでしょう。装置を用いた本格的な対応は一般に5歳頃からを目安に考えることが多く、それ以前は相談・経過観察の時期になります。時期は一人ひとり異なります。
Q3. 相談したらすぐ治療を始めることになりますか?
A. いいえ。まず状態を確認し、経過を見ていく時期も含めて計画を考えます。すぐに装置を使うとは限りません。「相談だけ」でも受けていただけます。
Q4. 家庭で受け口を直すことはできますか?
A. 舌の癖やお口の使い方に気を配ることは役立つと考えられていますが、ご家庭だけで噛み合わせを整えるのは難しいことが多いです。気になる場合は歯科でご相談ください。
📌 受け口は早めの相談が選択肢を広げます
気づいたときに状態を確認しておくことで、成長を活かした対応を考えやすくなると考えられています。
その子に合った時期と方法を、一緒に考えていきます。
みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック
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関連記事
参考文献・参考資料
- 全国歯科衛生士教育協議会 監修『歯科衛生学シリーズ 小児歯科学』(医歯薬出版、2023年)
- 公益社団法人 日本矯正歯科学会
- 一般社団法人 日本小児歯科学会
執筆・監修:河崎 真也(かわさき まさや)
みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/医療法人茜会 理事長
専門:小児歯科/小児矯正/口腔機能育成
所属:日本歯科放射線学会 認定医、日本小児歯科学会
神戸市東灘区御影で、乳幼児期からのお口の健康とお口の機能(お口育て)の視点を大切に、お子さまの成長を見守る歯科医療を行っています。「明朗・愛和・喜働」を理念に、ご家族に寄り添った診療を心がけています。
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【小児歯科医監修】哺乳とお口の育ち|母乳・哺乳びんの使い方と顎の発達・歯並びの関係|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|御影
2026年07月12日
執筆・監修:河崎 真也(みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/日本歯科放射線学会 認定医・日本小児歯科学会 所属)
最終更新日:2026年7月12日 / 初回公開:2026年7月12日
赤ちゃんの哺乳は、お口の機能や顎の発達の第一歩と考えられています。母乳・哺乳びんの使い方と、お口の育ち・歯並びとの関係を、神戸市東灘区御影の小児歯科の視点でまとめました。
「母乳と哺乳びんで歯並びは変わるの?」「哺乳びんはいつまで使っていい?」――東灘区/御影の当院でも、赤ちゃんの哺乳について保護者の方からご相談をいただくことがあります。哺乳は栄養をとるだけでなく、お口の機能を育てる大切な動きと考えられています。
この記事では、哺乳とお口の育ちの関係、母乳・哺乳びんそれぞれの考え方、卒業の目安を、小児歯科医の立場でわかりやすくお伝えします。お口の機能を育てる「お口育て」の視点でご案内します。
目次
哺乳はお口の機能を育てる第一歩
赤ちゃんはおっぱいや哺乳びんを飲むとき、舌やくちびる、あごを協調させて動かしています。この動きは、その後の食べる・飲み込む・話すといったお口の機能につながる大切な練習になると考えられています。
哺乳をとおして舌やお口まわりの筋肉を使うことは、あごの成長を後押しする要素のひとつとされています。哺乳は栄養面だけでなく、お口の育ちという意味でも意味のある時間だと考えられています。
赤ちゃんのお口の発達には個人差があります。飲み方がゆっくりでも、その子のペースで進んでいれば心配しすぎる必要はないと考えられています。
母乳と哺乳びん、歯並びへの考え方
「母乳と哺乳びんのどちらが歯並びによいか」と気になる方は少なくありません。歯並びは遺伝やその後の生活習慣など多くの要素が関わるため、哺乳の方法だけで決まるわけではないと考えられています。母乳・哺乳びんのどちらであっても、赤ちゃんに合った方法で栄養がとれていることが大切です。
大切なのは、方法そのものよりも、長く続く癖にならないように見ていくことと考えられています。たとえば哺乳びんやおしゃぶりを長期間使い続けることが、お口の使い方の癖に関わることがあるとされています。時期にあわせて少しずつ移行していくことがポイントです。
授乳の方法に迷うときは、産科や小児科、歯科など、身近な専門職に相談しながら進めると安心です。
哺乳びんの選び方・使い方で気をつけたいこと
哺乳びんを使うときは、赤ちゃんが自分の力で吸って飲めるように、月齢や飲む力にあった乳首を選ぶとよいと考えられています。ミルクが出すぎると、あまり吸わなくても飲めてしまい、お口を使う機会が減ることがあるとされています。
また、飲むときの姿勢も大切です。頭が反りすぎないよう、少し起こした姿勢で飲ませると、飲み込みやすく、お口の動きも使いやすいと考えられています。授乳のたびに無理のない範囲で意識してみましょう。
具体的な選び方や姿勢に迷うときは、健診や歯科の相談の場で聞いていただくと、その子に合ったアドバイスが受けやすくなります。
哺乳びん・おしゃぶりの卒業の目安
哺乳びんやおしゃぶりは、離乳が進み、コップやスプーンで飲食できるようになるにつれて、少しずつ卒業を考えていくとよいと考えられています。長く使い続けることが、お口の使い方や歯並びの癖に関わることがあるとされています。
卒業の時期には個人差があり、あわてて無理にやめさせる必要はありません。コップ飲みの練習を取り入れながら、その子のペースで移行していくことが大切です。コップ飲みへの移り変わりについては、別記事「ストロー飲みは急がなくて大丈夫|コップ飲みでお口育て」もご参照ください。
やめ方に迷うときや、なかなか離れられないときは、歯科でご相談いただくと関わり方のヒントが得られます。
哺乳から離乳食への移り変わり
離乳食は、哺乳で育ったお口の機能を、かじり取る・すりつぶす・飲み込むといった動きへと広げていく大切な時期です。あわてず、その子の発達にあわせて食材のかたさや大きさを進めていくことが大切と考えられています。
離乳食の進め方とお口の発達については、別記事「離乳食と「お口育て」」でくわしくご紹介しています。哺乳期からの流れとしてあわせてご覧ください。
食べ方がゆっくりでも、よく噛んで飲み込む練習を重ねることが、お口の機能を育てることにつながると考えられています。
哺乳期に気をつけたいむし歯予防
歯が生えはじめたら、哺乳期でもむし歯予防を意識したい時期に入ります。とくに、哺乳びんに甘い飲み物を入れて長時間飲ませたり、飲みながら寝る習慣が続いたりすると、むし歯のリスクに関わることがあるとされています。
歯が生えてきたら、ガーゼや小さな歯ブラシでやさしくケアを始めるとよいでしょう。赤ちゃんの歯みがきの始め方については、別記事「赤ちゃんの歯はいつから生える?」もあわせてご覧ください。
はじめてのケアに不安があるときは、歯科で実際のやり方を見せてもらうと安心です。
「お口育て」の視点で見守る
哺乳から離乳食、そしてふつうの食事へと、お口の機能は少しずつ育っていきます。哺乳期はその第一歩であり、あわてず、その子のペースを大切にすることが「お口育て」の基本と考えられています。
当院では、乳幼児期からのお口の機能の育ちを大切にし、ご家庭で続けられる工夫を成長にあわせてご案内しています。哺乳や離乳食のことで気になる点があれば、小さなことでもご相談ください。
東灘区/御影で、赤ちゃんのころからのお口の健康を一緒に見守っていけたらと考えています。
よくあるご質問
Q1. 母乳と哺乳びん、歯並びにはどちらがよいですか?
A. 歯並びは多くの要素が関わるため、哺乳の方法だけで決まるわけではないと考えられています。赤ちゃんに合った方法で栄養がとれていることが大切です。長く続く癖にならないよう時期にあわせて移行していくことがポイントです。
Q2. 哺乳びんはいつまで使ってよいですか?
A. 離乳が進み、コップやスプーンで飲食できるようになるにつれて卒業を考えていくとよいでしょう。時期には個人差がありますので、その子のペースで進めてください。迷うときは歯科でご相談いただけます。
Q3. 哺乳びんで寝かしつけをしても大丈夫ですか?
A. 甘い飲み物を入れたまま長時間飲んだり飲みながら寝たりする習慣は、むし歯のリスクに関わることがあるとされています。歯が生えてきたら、寝る前の飲み方には気をつけ、ケアを取り入れるとよいでしょう。
Q4. おしゃぶりは歯並びに影響しますか?
A. 長期間の使用がお口の使い方の癖に関わることがあるとされています。成長にあわせて少しずつ卒業を考えていくとよいでしょう。やめ方に迷うときはご相談ください。
📌 哺乳期はお口育ての第一歩です
哺乳で使うお口の動きは、その後の食べる・話す力の土台になると考えられています。
その子に合った進め方を、成長にあわせてご案内します。
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参考文献・参考資料
- 全国歯科衛生士教育協議会 監修『歯科衛生学シリーズ 小児歯科学』(医歯薬出版、2023年)
- 一般社団法人 日本小児歯科学会
- 厚生労働省「e-ヘルスネット(歯・口の健康)」
執筆・監修:河崎 真也(かわさき まさや)
みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/医療法人茜会 理事長
専門:小児歯科/小児矯正/口腔機能育成
所属:日本歯科放射線学会 認定医、日本小児歯科学会
神戸市東灘区御影で、乳幼児期からのお口の健康とお口の機能(お口育て)の視点を大切に、お子さまの成長を見守る歯科医療を行っています。「明朗・愛和・喜働」を理念に、ご家族に寄り添った診療を心がけています。
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【小児歯科医監修】子どもの「お口ぽかん」と口呼吸|放置しない理由と家庭でできる対応|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|御影
2026年07月12日
執筆・監修:河崎 真也(みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/日本歯科放射線学会 認定医・日本小児歯科学会 所属)
最終更新日:2026年7月12日 / 初回公開:2026年7月12日
お子さまのお口がいつも開いている「お口ぽかん」。背景に口呼吸が隠れていることがあり、歯並びやお口の健康に関わると考えられています。原因の見方と家庭でできる対応を、神戸市東灘区御影の小児歯科の視点でまとめました。
「気づくといつもお口が開いている」「テレビを見ているときにお口がぽかんとしている」――東灘区/御影の当院でも、こうしたご相談をよくいただきます。何気ない様子に見えますが、背景に口呼吸があると、お口の健康や歯並びに関わることがあると考えられています。
この記事では、「お口ぽかん」と口呼吸の関係、放置しないほうがよいと考えられる理由、ご家庭でできる対応を、小児歯科医の立場でわかりやすくお伝えします。お口の機能を育てる「お口育て」の視点でご案内します。
目次
「お口ぽかん」と口呼吸の関係
「お口ぽかん」とは、安静にしているときにお口が開いたままになっている状態を指します。お口が開いていると、鼻ではなくお口で呼吸する「口呼吸」になりやすいと考えられています。
本来、安静時は鼻で呼吸し、お口は閉じ、舌は上あごに軽く触れている状態が自然とされています。お口が開いた状態が続くと、舌の位置が下がりやすく、お口まわりの筋肉のバランスにも関わると考えられています。こうした状態が習慣になっていないかを見ていくことが大切です。
口呼吸そのものは誰にでも起こりますが、日常的にお口が開いたままになっている場合は、一度その背景を見直すきっかけになると考えられています。
口呼吸を放置しないほうがよい理由
お口が開いた状態が続くと、口の中が乾燥しやすくなります。だ液には口の中を洗い流したり細菌のはたらきをおさえたりする役割があると考えられており、乾燥するとむし歯や歯ぐきのトラブルのリスクに関わることがあるとされています。
また、舌の位置やお口まわりの筋肉のバランスは、顎の成長や歯並びに関わると考えられています。口呼吸が習慣になっていると、こうしたバランスに影響することがあるとされ、歯並びの観点からも見守りたいポイントです。
すぐに大きな問題になるわけではありませんが、早めに気づいて関わりを工夫できると、その後の成長を活かしやすくなると考えられています。
「お口ぽかん」の背景に考えられる原因
背景にはいくつかの要因が考えられます。ひとつは鼻づまりなど鼻の通りにくさで、鼻で呼吸しづらいためにお口が開きやすくなるとされています。アレルギー性鼻炎などが関わることもあると考えられています。
もうひとつは、お口まわりの筋肉や舌の使い方の癖です。舌で歯を押す癖や、飲み込むときの動きの癖が関わることがあるとされています。指しゃぶりなどの癖が続いていることが関わる場合もあります。原因によって対応の方向が変わるため、まずは様子を見て見分けることが大切です。
舌の使い方や癖については、別記事「子どもの口腔習癖とは」もあわせてご覧ください。
ご家庭でのチェックポイント
ふだんの様子から、次のような点を見てあげるとよいでしょう。テレビを見ているときや集中しているときにお口が開いていないか、寝ているときにお口が開いていびきをかいていないか、食事のときにお口を閉じて飲み込めているか、といった点が目安になります。
また、くちびるが乾燥しやすい、朝起きたときに喉が渇いている、といった様子も、口呼吸に関わることがあるとされています。あくまで目安ですので、気になる様子が続くかどうかを見ていくとよいでしょう。
気になる点があるときは、無理に判断しようとせず、歯科で一度みてもらうと安心です。
家庭でできる対応と関わりの工夫
まずは、お口を閉じることを意識できるような声かけから始めるとよいでしょう。叱るのではなく、「お口とじようね」とやさしく伝える程度から始めるのがおすすめです。よく噛んで食べることも、お口まわりの筋肉を使う機会になると考えられています。
お口まわりの筋肉を整える体操として「あいうべ体操」などが知られています。ご家庭で取り入れる場合は、遊びの延長として無理なく続けることが大切です。舌やお口の筋肉のトレーニングについては歯科で具体的にご案内できます。詳しくは別記事「MFT(口腔筋機能療法)とは?」もご参照ください。
なお、鼻づまりが背景にある場合は、まず鼻の状態を整えることが先になることがあります。原因にあわせて対応することが大切です。
歯科・耳鼻科への相談の目安
声かけを続けてもお口が開いたままの状態が長く続く場合や、いびき・寝苦しさが気になる場合は、歯科や耳鼻科でご相談いただくとよいでしょう。鼻づまりが続いているときは耳鼻科、お口まわりの筋肉や舌の使い方、歯並びが気になるときは歯科が相談先の目安になります。
東灘区/御影の当院でも、「お口ぽかん」や口呼吸についてのご相談をおうかがいしています。必要に応じて、他の診療科と連携しながら見ていくこともあります。
気になる様子があれば、小さなことでも早めにご相談ください。
「お口育て」の視点で見守る
お口を閉じて鼻で呼吸すること、舌を正しい位置で使うことは、お口の機能を育てる「お口育て」の土台に関わると考えられています。当院では、こうしたお口のはたらきそのものを育てる視点を大切にしています。
「お口ぽかん」は毎日の習慣と関わることが多いため、焦らず、その子のペースにあわせて見守ることが大切です。ご家庭での関わりと歯科でのサポートを組み合わせながら、少しずつ整えていけるとよいと考えられています。
「お口育て」の考え方については、別記事「子どものあごの発育と歯並びの関係」でもご紹介しています。
よくあるご質問
Q1. 「お口ぽかん」は自然に落ち着きますか?
A. 成長とともに落ち着くこともありますが、習慣になっている場合や鼻づまりが背景にある場合は、そのままでは続くこともあります。気になるときは早めに関わりを工夫し、続くようなら歯科や耳鼻科にご相談ください。
Q2. 何歳ごろから気にしたほうがよいですか?
A. 明確な年齢の決まりはありませんが、日常的にお口が開いた状態が続くと感じたら、年齢にかかわらず一度様子を見てあげるとよいでしょう。気になるときはご相談ください。
Q3. あいうべ体操はやったほうがいいですか?
A. お口まわりの筋肉を使う体操のひとつとして知られています。取り入れる場合は無理のない範囲で、遊びの延長として続けるとよいでしょう。お子さまに合ったやり方は歯科でご案内できます。
Q4. 鼻づまりがあるときはどうすればいいですか?
A. 鼻で呼吸しづらいとお口が開きやすくなるため、まず鼻の状態を整えることが役立つと考えられています。鼻づまりが続く場合は耳鼻科でのご相談も検討してみてください。
📌 「お口ぽかん」は早めの気づきが大切です
お口を閉じて鼻で呼吸する習慣は、お口の健康と歯並びの土台に関わると考えられています。
その子に合った関わり方を、成長にあわせてご案内します。
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参考文献・参考資料
- 全国歯科衛生士教育協議会 監修『歯科衛生学シリーズ 小児歯科学』(医歯薬出版、2023年)
- 日本口腔筋機能療法学会
- 厚生労働省「e-ヘルスネット(歯・口の健康)」
執筆・監修:河崎 真也(かわさき まさや)
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【小児歯科医監修】「お口育て」とは?|乳幼児期から育てる噛む・飲み込む・話す力|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|御影
2026年07月12日
執筆・監修:河崎 真也(みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/日本歯科放射線学会 認定医・日本小児歯科学会 所属)
最終更新日:2026年7月12日 / 初回公開:2026年7月12日
「お口育て」とは、噛む・飲み込む・話すといったお口の機能を、乳幼児期から少しずつ育てていく考え方です。当院が大切にしている「お口育て」の意味と、ご家庭でできる関わり方を、神戸市東灘区御影の小児歯科の視点でまとめました。
「歯並びが心配」「よく噛まずに飲み込んでしまう」「お口がいつも開いている」――東灘区/御影の当院でも、こうしたご相談をよくいただきます。じつはこれらは、歯そのものだけでなく、お口の”はたらき”の育ちと深く関わると考えられています。
当院ではこのお口のはたらきを育てることを「お口育て」と呼び、乳幼児期からの関わりを大切にしています。この記事では、「お口育て」とはどんな考え方なのか、なぜ小さいうちから大切なのか、ご家庭でできることを小児歯科医の立場でわかりやすくお伝えします。
目次
「お口育て」とはどんな考え方?
「お口育て」とは、噛む・飲み込む・話す・呼吸するといったお口のはたらきを、成長にあわせて少しずつ育てていく考え方です。歯をきれいに並べることだけを目的にするのではなく、お口が本来の機能をきちんと使えるように土台をつくっていく、という視点を大切にしています。
赤ちゃんは生まれてすぐに上手に食べたり話したりできるわけではありません。おっぱいやミルクを飲むことから始まり、離乳食を通してかじり取る・すりつぶす・飲み込むといった動きを覚え、少しずつお口の機能を身につけていくと考えられています。この積み重ねが「お口育て」の中心にあります。
お口のはたらきが順調に育つことは、顎の成長や歯並び、さらには発音や姿勢にも関わるとされています。だからこそ、乳幼児期からの日々の食べ方や癖の見方が大切になると考えられています。
なぜ乳幼児期からの「お口育て」が大切なの?
乳幼児期は、顎やお口のまわりの筋肉が大きく育つ時期です。この時期によく噛む・正しく飲み込むといった動きを繰り返すことが、顎の成長やお口の機能の育ちを後押しすると考えられています。
一方で、やわらかいものばかりで噛む回数が少なかったり、お口が開いたままの状態が続いたりすると、お口の機能がゆっくり育つ傾向があるとされています。早い時期に気づいて関わりを工夫できると、その後の成長を活かしやすくなると考えられています。
「お口育て」は、何か特別なことをするというより、日々の食事や生活の中で少しずつ意識していく取り組みです。小さいうちから続けることに意味があると考えられています。
お口の機能が育ちにくいと見られるサイン
次のような様子は、お口の機能の育ちを見直すきっかけになると考えられています。あくまで目安であり、当てはまるからといってすぐ問題があるわけではありませんが、気になるときの参考にしてください。
いつもお口が開いている、食事のときにあまり噛まずに飲み込む、くちゃくちゃと音を立てて食べる、飲み物で流し込むことが多い、発音が気になる、いびきをかきやすい――こうした様子が続く場合は、お口のはたらきの育ちに関わっていることがあるとされています。
気になる様子があるときは、ご家庭での関わりを工夫するとともに、歯科で一度みてもらうと安心です。東灘区/御影の当院でも、こうしたご相談を日々おうかがいしています。
年齢別・お口育てで意識したいこと
乳児期(0歳〜)は、おっぱいやミルクを飲む動き、そして離乳食を通したかじり取り・飲み込みが、お口の機能の第一歩になると考えられています。あわてず、その子のペースにあわせて進めることが大切とされています。
幼児期(1〜5歳ごろ)は、乳歯が生えそろい、いろいろな食材を噛む練習ができる時期です。よく噛む習慣や、お口を閉じて飲み込む習慣を意識していくとよいと考えられています。学童期(6歳ごろ〜)は生えかわりが始まり、噛む力もついてくるため、それまでに身につけた習慣が土台になります。
いずれの時期も個人差が大きいので、月齢・年齢はあくまで目安です。気になるときは歯科でご相談ください。
ご家庭でできる「お口育て」の工夫
まずは、噛みごたえのある食材を少しずつ取り入れ、よく噛んでから飲み込む習慣を意識してみましょう。根菜やきのこ、海藻、果物などは自然と噛む回数が増えやすいとされています。急にかたい物を増やすのではなく、その子の噛む力にあわせて段階的に進めることが大切です。
食事のときに飲み物で流し込む癖があると噛む回数が減りやすいため、食べ物と飲み物のタイミングを分ける工夫も役立つと考えられています。また、家族そろってゆっくり噛んで食べる雰囲気をつくることが、お子さまの習慣づくりを後押しします。大人が見本を見せることが、いちばんの近道になることもあります。
あわせて、お口が開いていないか、飲み込むときにお口を閉じられているかも、ときどき見てあげるとよいでしょう。気になる場合は無理に直そうとせず、声かけの工夫から始め、歯科に相談すると安心です。
お口育てと歯並び・むし歯予防のつながり
よく噛むことは顎の成長を後押しし、永久歯が並ぶスペースの確保に関わると考えられています。また、お口を閉じて過ごすことは、口の中の乾燥を防ぎ、むし歯や歯ぐきのトラブルの予防にもつながるとされています。お口の機能を育てることは、歯並びとむし歯予防の両方に関わる土台といえます。
顎の発育と歯並びのつながりについては、別記事「子どものあごの発育と歯並びの関係」でもくわしくご紹介しています。あわせてご覧ください。
お口の機能を育てることは、将来の歯並びや健康につながる長い取り組みです。焦らず、その子のペースを見守りながら続けていけるとよいと考えられています。
歯科での「お口育て」のサポート
歯科では、お口の機能の育ち具合を確認しながら、その時期にあったアドバイスを受けやすくなります。よく噛めているか、飲み込み方やお口の閉じ方はどうか、舌の使い方はどうかといった機能面を、定期的に見ていくことができます。
当院では、お口の機能そのものを育てる「お口育て」の視点を大切に、ご家庭で続けられる工夫を、その子の成長にあわせて具体的にご案内しています。気になることは小さなことでも相談していただいてかまいません。
舌の使い方やお口まわりの筋肉のトレーニングについては、別記事「MFT(口腔筋機能療法)とは?」もご参照ください。
よくあるご質問
Q1. 「お口育て」は何歳から始めればいいですか?
A. 特別な開始年齢はなく、授乳や離乳食が始まる乳児期からの日々の関わりがそのまま「お口育て」につながると考えられています。今からでも、よく噛む・お口を閉じるといった習慣づくりを意識することが役立ちます。
Q2. 歯並びが心配です。お口育てで改善しますか?
A. お口の機能を育てることは歯並びの土台づくりに関わると考えられていますが、歯並びの状態には個人差があり、一概には言えません。気になる場合は歯科で成長の様子を見ながらご相談いただくと安心です。
Q3. お口がいつも開いています。どうすればいいですか?
A. お口が開いた状態が続く背景には、鼻づまりや癖などいくつかの要因が考えられます。声かけの工夫から始め、続くようであれば歯科や耳鼻科でご相談いただくとよいでしょう。
Q4. 忙しくて手をかけられません。簡単にできることはありますか?
A. まずは「よく噛んでから飲み込む」を家族で一緒に意識するだけでも十分な一歩です。噛みごたえのある食材を一品加えるなど、無理なく続けられる工夫から始めてみましょう。
📌 「お口育て」は毎日の積み重ねが土台です
噛む・飲み込む・話す力を育てることは、歯並びやむし歯予防にも関わると考えられています。
その子に合った関わり方を、成長にあわせてご案内します。
みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック
📍 〒658-0048 神戸市東灘区御影郡家1-34-9
📞 050-1784-4369(診療時間内のみ)
🚉 阪神御影駅徒歩7分/阪急御影駅徒歩9分/JR住吉駅徒歩12分
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参考文献・参考資料
- 全国歯科衛生士教育協議会 監修『歯科衛生学シリーズ 小児歯科学』(医歯薬出版、2023年)
- 一般社団法人 日本小児歯科学会
- 厚生労働省「e-ヘルスネット(歯・口の健康)」
執筆・監修:河崎 真也(かわさき まさや)
みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/医療法人茜会 理事長
専門:小児歯科/小児矯正/口腔機能育成
所属:日本歯科放射線学会 認定医、日本小児歯科学会
神戸市東灘区御影で、乳幼児期からのお口の健康とお口の機能(お口育て)の視点を大切に、お子さまの成長を見守る歯科医療を行っています。「明朗・愛和・喜働」を理念に、ご家族に寄り添った診療を心がけています。
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