【小児歯科医監修】哺乳とお口の育ち|母乳・哺乳びんの使い方と顎の発達・歯並びの関係|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|御影
2026年07月12日
執筆・監修:河崎 真也(みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/日本歯科放射線学会 認定医・日本小児歯科学会 所属)
最終更新日:2026年7月12日 / 初回公開:2026年7月12日
赤ちゃんの哺乳は、お口の機能や顎の発達の第一歩と考えられています。母乳・哺乳びんの使い方と、お口の育ち・歯並びとの関係を、神戸市東灘区御影の小児歯科の視点でまとめました。
「母乳と哺乳びんで歯並びは変わるの?」「哺乳びんはいつまで使っていい?」――東灘区/御影の当院でも、赤ちゃんの哺乳について保護者の方からご相談をいただくことがあります。哺乳は栄養をとるだけでなく、お口の機能を育てる大切な動きと考えられています。
この記事では、哺乳とお口の育ちの関係、母乳・哺乳びんそれぞれの考え方、卒業の目安を、小児歯科医の立場でわかりやすくお伝えします。お口の機能を育てる「お口育て」の視点でご案内します。
目次
哺乳はお口の機能を育てる第一歩
赤ちゃんはおっぱいや哺乳びんを飲むとき、舌やくちびる、あごを協調させて動かしています。この動きは、その後の食べる・飲み込む・話すといったお口の機能につながる大切な練習になると考えられています。
哺乳をとおして舌やお口まわりの筋肉を使うことは、あごの成長を後押しする要素のひとつとされています。哺乳は栄養面だけでなく、お口の育ちという意味でも意味のある時間だと考えられています。
赤ちゃんのお口の発達には個人差があります。飲み方がゆっくりでも、その子のペースで進んでいれば心配しすぎる必要はないと考えられています。
母乳と哺乳びん、歯並びへの考え方
「母乳と哺乳びんのどちらが歯並びによいか」と気になる方は少なくありません。歯並びは遺伝やその後の生活習慣など多くの要素が関わるため、哺乳の方法だけで決まるわけではないと考えられています。母乳・哺乳びんのどちらであっても、赤ちゃんに合った方法で栄養がとれていることが大切です。
大切なのは、方法そのものよりも、長く続く癖にならないように見ていくことと考えられています。たとえば哺乳びんやおしゃぶりを長期間使い続けることが、お口の使い方の癖に関わることがあるとされています。時期にあわせて少しずつ移行していくことがポイントです。
授乳の方法に迷うときは、産科や小児科、歯科など、身近な専門職に相談しながら進めると安心です。
哺乳びんの選び方・使い方で気をつけたいこと
哺乳びんを使うときは、赤ちゃんが自分の力で吸って飲めるように、月齢や飲む力にあった乳首を選ぶとよいと考えられています。ミルクが出すぎると、あまり吸わなくても飲めてしまい、お口を使う機会が減ることがあるとされています。
また、飲むときの姿勢も大切です。頭が反りすぎないよう、少し起こした姿勢で飲ませると、飲み込みやすく、お口の動きも使いやすいと考えられています。授乳のたびに無理のない範囲で意識してみましょう。
具体的な選び方や姿勢に迷うときは、健診や歯科の相談の場で聞いていただくと、その子に合ったアドバイスが受けやすくなります。
哺乳びん・おしゃぶりの卒業の目安
哺乳びんやおしゃぶりは、離乳が進み、コップやスプーンで飲食できるようになるにつれて、少しずつ卒業を考えていくとよいと考えられています。長く使い続けることが、お口の使い方や歯並びの癖に関わることがあるとされています。
卒業の時期には個人差があり、あわてて無理にやめさせる必要はありません。コップ飲みの練習を取り入れながら、その子のペースで移行していくことが大切です。コップ飲みへの移り変わりについては、別記事「ストロー飲みは急がなくて大丈夫|コップ飲みでお口育て」もご参照ください。
やめ方に迷うときや、なかなか離れられないときは、歯科でご相談いただくと関わり方のヒントが得られます。
哺乳から離乳食への移り変わり
離乳食は、哺乳で育ったお口の機能を、かじり取る・すりつぶす・飲み込むといった動きへと広げていく大切な時期です。あわてず、その子の発達にあわせて食材のかたさや大きさを進めていくことが大切と考えられています。
離乳食の進め方とお口の発達については、別記事「離乳食と「お口育て」」でくわしくご紹介しています。哺乳期からの流れとしてあわせてご覧ください。
食べ方がゆっくりでも、よく噛んで飲み込む練習を重ねることが、お口の機能を育てることにつながると考えられています。
哺乳期に気をつけたいむし歯予防
歯が生えはじめたら、哺乳期でもむし歯予防を意識したい時期に入ります。とくに、哺乳びんに甘い飲み物を入れて長時間飲ませたり、飲みながら寝る習慣が続いたりすると、むし歯のリスクに関わることがあるとされています。
歯が生えてきたら、ガーゼや小さな歯ブラシでやさしくケアを始めるとよいでしょう。赤ちゃんの歯みがきの始め方については、別記事「赤ちゃんの歯はいつから生える?」もあわせてご覧ください。
はじめてのケアに不安があるときは、歯科で実際のやり方を見せてもらうと安心です。
「お口育て」の視点で見守る
哺乳から離乳食、そしてふつうの食事へと、お口の機能は少しずつ育っていきます。哺乳期はその第一歩であり、あわてず、その子のペースを大切にすることが「お口育て」の基本と考えられています。
当院では、乳幼児期からのお口の機能の育ちを大切にし、ご家庭で続けられる工夫を成長にあわせてご案内しています。哺乳や離乳食のことで気になる点があれば、小さなことでもご相談ください。
東灘区/御影で、赤ちゃんのころからのお口の健康を一緒に見守っていけたらと考えています。
よくあるご質問
Q1. 母乳と哺乳びん、歯並びにはどちらがよいですか?
A. 歯並びは多くの要素が関わるため、哺乳の方法だけで決まるわけではないと考えられています。赤ちゃんに合った方法で栄養がとれていることが大切です。長く続く癖にならないよう時期にあわせて移行していくことがポイントです。
Q2. 哺乳びんはいつまで使ってよいですか?
A. 離乳が進み、コップやスプーンで飲食できるようになるにつれて卒業を考えていくとよいでしょう。時期には個人差がありますので、その子のペースで進めてください。迷うときは歯科でご相談いただけます。
Q3. 哺乳びんで寝かしつけをしても大丈夫ですか?
A. 甘い飲み物を入れたまま長時間飲んだり飲みながら寝たりする習慣は、むし歯のリスクに関わることがあるとされています。歯が生えてきたら、寝る前の飲み方には気をつけ、ケアを取り入れるとよいでしょう。
Q4. おしゃぶりは歯並びに影響しますか?
A. 長期間の使用がお口の使い方の癖に関わることがあるとされています。成長にあわせて少しずつ卒業を考えていくとよいでしょう。やめ方に迷うときはご相談ください。
📌 哺乳期はお口育ての第一歩です
哺乳で使うお口の動きは、その後の食べる・話す力の土台になると考えられています。
その子に合った進め方を、成長にあわせてご案内します。
ご相談・ご予約
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📞 050-1784-4369(診療時間内のみ)
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参考文献・参考資料
- 全国歯科衛生士教育協議会 監修『歯科衛生学シリーズ 小児歯科学』(医歯薬出版、2023年)
- 一般社団法人 日本小児歯科学会
- 厚生労働省「e-ヘルスネット(歯・口の健康)」
執筆・監修:河崎 真也(かわさき まさや)
みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/医療法人茜会 理事長
専門:小児歯科/小児矯正/口腔機能育成
所属:日本歯科放射線学会 認定医、日本小児歯科学会
神戸市東灘区御影で、乳幼児期からのお口の健康とお口の機能(お口育て)の視点を大切に、お子さまの成長を見守る歯科医療を行っています。「明朗・愛和・喜働」を理念に、ご家族に寄り添った診療を心がけています。
お子さまのお口のことで気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。




