【小児歯科医監修】子どもが自分から歯みがきをするようになるには?|自立への段階と家庭での関わり方|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|御影
2017年09月14日
執筆・監修:河崎 真也(みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/日本歯科放射線学会 認定医・日本小児歯科学会 所属)
最終更新日:2026年7月4日 / 初回公開:2017年
子どもが自分から歯みがきに取り組めるようになるための段階と、家庭での関わり方のポイントを、神戸市東灘区御影の小児歯科の立場でまとめました。
「毎日声をかけないと歯をみがいてくれない」「できれば自分から進んでみがけるようになってほしい」と感じている保護者の方は多いものです。歯みがきの自立は、一足飛びには進みません。
この記事では、子どもが自分から歯みがきに取り組めるようになるための段階と、家庭での関わり方を小児歯科医の立場でお伝えします。歯みがきを楽しく続ける工夫は「子どもが歯みがきを好きになるコツ」、みがき方の基本は「子どもの歯磨き完全ガイド」もあわせてご覧ください。
目次
「自分でみがきたい」は成長のサイン
1歳半から2歳頃になると、「自分で歯ブラシを持ちたい」という気持ちが芽生えてくるお子さまが増えてきます。これは、身のまわりのことを自分でやりたいという成長のあらわれです。
まだ上手にはみがけませんが、この「やりたい」気持ちを大切にすることが、自分からみがく習慣づくりの第一歩になります。うまくできなくても、まずは持たせてあげるところから始めましょう。
自立といっても、いきなり一人でみがけるようになるわけではありません。少しずつできることを増やしていく過程だと考えると、あせらずに関わりやすくなります。
歯みがきを嫌がるのはなぜ?
歯ブラシに興味を示していた子でも、毎日みがくとなると嫌がることは少なくありません。硬いものを口に入れられることや、歯ブラシがあたる感覚に慣れていないことが理由のひとつです。
最初から上手にみがける子はいません。うまくいかないからと無理に押さえつけたり、みがいている最中に強く叱ったりすると、歯みがきそのものが「こわいこと」になってしまうことがあります。
嫌がる時期があるのは自然なことです。無理じいをせず、少しずつ慣れてもらう関わりが、その後の自立につながっていきます。
自分から取り組みたくなる環境づくり
自分からみがきたくなるように、生活のなかに歯みがきを自然に組みこむ工夫が役立ちます。保護者の方が歯をみがく姿を見せると、子どもは真似したくなるものです。
「ごはんのあとはみがく」「寝る前はみがく」というように、毎日決まったタイミングで行うと、習慣として身につきやすくなります。生活のリズムのなかに位置づけてあげましょう。
歯ブラシ・歯みがき粉を一緒に選ぶ
子ども用の歯ブラシを一緒に選びに行くのもよい方法です。好きな色やキャラクターのついた歯ブラシを自分で選ぶと、歯みがきの時間が楽しみになりやすくなります。毛先はやわらかいものが向いています。
歯みがき粉も、うがいができるようになってから、お子さまの好みやすい味のものを選ぶと嫌がりにくくなることがあります。使い始める時期や量は個人差があるため、迷うときは歯科で相談してください。
「自分で選んだもの」という気持ちが、歯みがきへの前向きな姿勢を育てます。道具選びの段階から一緒に楽しむとよいでしょう。
絵本・動画で「なぜみがくのか」を伝える
歯みがきの大切さを、絵本やアニメーションなどを通して伝えるのも役立ちます。「みがかないとどうなるのか」を、こわがらせすぎない形で知ってもらうことが大切です。
楽しみながら「歯みがきは大事」と感じてもらえると、自分からやってみようという気持ちにつながります。年齢に合った教材を選んであげましょう。
声かけとほめ方のコツ
歯みがきのあいだは、こわい表情や強い口調をできるだけ避け、やさしく声をかけてあげましょう。みがけたら、できたことをその場でしっかりほめてあげることが自信になります。
「きれいになったね」「上手にできたね」という前向きな声かけの積み重ねが、歯みがきを好きになるきっかけになります。できていない部分を指摘するより、できたことに目を向けるとよいでしょう。
自分みがきと仕上げみがきの役割分担
子どもが自分でみがけるようになっても、みがき残しは出やすいものです。自分みがきは「習慣を育てる練習」、仕上げみがきは「汚れを確実に落とす仕上げ」と役割を分けて考えるとよいでしょう。
自分でみがいたあとに保護者の方が仕上げみがきをして確認する流れを続けると、みがき残しを防ぎながら、少しずつ自立を進められます。
仕上げみがきをやめる時期は、一人でていねいにみがけるようになってからが目安です。小学校中学年頃までは続けてあげると安心という考え方もあります。
あせらず習慣を育てる
自分から歯をみがけるようになるまでには時間がかかります。できない日があっても、あせらずに続けていくことが大切です。習慣は少しずつ育っていくものです。
神戸市東灘区御影のみかげ小児歯科・矯正歯科クリニックでは、年齢やお子さまの様子に合わせた歯みがきの関わり方もお伝えしています。よく噛むことや正しい舌の位置を育てる「お口育て」の視点も大切にしています。
よくあるご質問
Q1. 何歳ごろから自分でみがけるようになりますか?
A. 個人差がありますが、自分で持ちたがるのは1歳半〜2歳頃、ある程度自分でみがけるのは就学前後が目安です。仕上げみがきはその後も続けてあげましょう。
Q2. 嫌がって全然みがかせてくれません。
A. 無理じいは逆効果になりやすいものです。まずは短時間から、楽しい雰囲気づくりを心がけ、少しずつ慣れてもらいましょう。
Q3. 仕上げみがきはいつまで必要ですか?
A. 一人でていねいにみがけるようになるまでが目安です。小学校中学年頃までは続けてあげるとみがき残しを防ぎやすくなります。
Q4. 自分でみがいた後もチェックが必要ですか?
A. 自分みがきだけではみがき残しが出やすいため、仕上げみがきで確認してあげると安心です。
📌 歯みがきの自立は「少しずつ」
やりたい気持ちを大切に、あせらず習慣を育てましょう。
関わり方に迷ったら、お気軽にご相談ください。
ご相談・ご予約
みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック
📍 〒658-0048 神戸市東灘区御影郡家1-34-9
📞 050-1784-4369(診療時間内のみ)
🚉 阪急/阪神「御影駅」より徒歩約7分/JR神戸線「住吉駅」より徒歩約13分(お子さま連れの場合は15〜20分程度)
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参考文献・参考資料
- 全国歯科衛生士教育協議会 監修『歯科衛生学シリーズ 小児歯科学』(医歯薬出版、2023年)
- 一般社団法人 日本小児歯科学会
- 厚生労働省「歯の健康」
執筆・監修:河崎 真也(かわさき まさや)
みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/医療法人茜会 理事長
専門:小児歯科/小児矯正/口腔機能育成
所属:日本歯科放射線学会 認定医、日本小児歯科学会
神戸市東灘区御影で、むし歯予防やお口の機能(お口育て)の視点から、お子さまの成長を見守る歯科医療を行っています。「明朗・愛和・喜働」を理念に、ご家族に寄り添った診療を心がけています。




