【小児歯科医監修】子どもが歯医者を嫌がらないために|怖がる理由とご家庭でできる工夫|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|御影
2017年09月21日
執筆・監修:河崎 真也(みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/日本歯科放射線学会 認定医・日本小児歯科学会 所属)
最終更新日:2026年7月4日 / 初回公開:2017年
子どもが歯医者を怖がる理由と、嫌がらずに通うためのご家庭での声かけ・歯医者選びの考え方を、神戸市東灘区御影の小児歯科の視点でまとめた内容です。
「歯医者に連れて行こうとすると泣いて嫌がる」――東灘区/御影の当院でも、こうしたお悩みをよくうかがいます。歯医者を怖がるお子さまは少なくありませんが、関わり方の工夫で少しずつ慣れていけると考えられています。
この記事では、子どもが歯医者を怖がる理由と、嫌がらずに通うためのご家庭での声かけ、歯医者選びの考え方を小児歯科医の立場でお伝えします。お子さまのペースを大切にする「お口育て」の視点でご案内します。
目次
子どもが歯医者を怖がるのはなぜ?
歯医者は、見慣れない機械の音やにおい、口を開けたまま知らない人に触れられる状況など、子どもにとって不安を感じやすい場所と考えられています。何をされるか分からないことが、怖さにつながりやすいとされています。
また、過去に痛い思いをした記憶や、まわりの人の「歯医者は怖い」という言葉の影響を受けることもあります。怖さの感じ方には個人差があり、少しずつ慣れていくことが大切と考えられています。
また、まわりの大人の緊張が伝わって不安が強まることもあると考えられています。ご家族が落ち着いて「大丈夫だよ」と接することが、お子さまの安心につながるとされています。
「歯医者=怖い」という印象をつけない
しつけの場面で「言うことを聞かないと歯医者に連れて行くよ」といった声かけをくり返すと、歯医者が怖い場所という印象につながりやすいと考えられています。歯医者を罰のように使わないことが大切とされています。
歯医者は「お口を元気に守るために行くところ」と、前向きに伝えてあげるとよいでしょう。ふだんから明るいイメージで話しておくことが、いざ通うときの安心につながると考えられています。
お子さまにとって歯医者が「怖い場所」ではなく「お口を守ってくれる場所」という前向きなイメージになるよう、ふだんの言葉かけから意識してあげるとよいでしょう。積み重ねが当日の安心につながると考えられています。
うそをつかず、正直に伝える
「痛くないよ」とうそを伝えて連れて行くと、実際とちがったときに不信感につながることがあると考えられています。年齢に合わせて、なぜ歯医者に行くのか、どんなことをするのかを正直に伝えてあげましょう。
何をするか見通しが持てると、子どもの不安はやわらぎやすいとされています。分からないことへの怖さを減らすためにも、正直でていねいな説明が役立つと考えられています。
嫌がらず通いやすい歯医者の選び方
子どもの治療では、歯科医師やスタッフとの信頼関係が大切と考えられています。子どもの対応に慣れた小児歯科や、予約制でゆっくり時間をとって向き合ってくれる歯医者は、お子さまが安心しやすいとされています。
痛みへの配慮や、段階的に慣らしてくれる進め方をしているかも選ぶときのポイントです。痛みへの配慮については別記事「痛みを和らげる歯医者を探している保護者へ」もご参照ください。
はじめから治療をせず、慣らしから始められるかどうかも、通いやすさに関わると考えられています。お子さまのペースを尊重してくれる歯科であれば、少しずつ落ち着いて受けられるようになっていくとされています。
はじめての受診を安心にするコツ
はじめは治療をせず、お口を見る・道具に触れてみるなど、慣らしから始める方法があります。急がず段階を踏むことで、歯医者への抵抗感がやわらぎやすいと考えられています。はじめての受診の時期は別記事「子どもの歯医者デビューはいつ?」もご参照ください。
どうしても泣いてしまう時期があっても、通うのをあきらめないことが大切です。むし歯は放っておくと進みやすいため、怖がっても早めに相談し、少しずつ慣れていけるとよいと考えられています。
通えたという経験そのものが、お子さまの自信につながっていきます。小さな一歩を一緒に喜びながら、少しずつ歯医者との距離を縮めていければと思います。
通院を続けるための家族の関わり
がんばって通えたときは、しっかりほめてあげることが次への意欲につながると考えられています。結果だけでなく、椅子に座れた・お口を開けられたといった小さな一歩を認めてあげましょう。
定期的に通うことで場所や人に慣れ、少しずつ落ち着いて受けられるようになっていくお子さまが多いとされています。ご家族と歯科が同じ気持ちで見守ることが、通いやすさにつながると考えられています。
歯医者に慣れるまでの道のりは、お子さまによってさまざまです。まわりと比べて焦らず、その子のペースを大切にしながら、少しずつ一歩を積み重ねていけるとよいと考えられています。
年齢に合わせた関わり方の工夫
小さいお子さまには、絵本や歯医者ごっこで雰囲気に親しんでおくと、当日の不安がやわらぎやすいと考えられています。何をする場所なのかを遊びの中で伝えておくと、見通しが持ちやすくなります。
少し大きいお子さまには、なぜ通うのか、どんなことをするのかを言葉でていねいに伝えることが役立つとされています。年齢や性格によって響く伝え方は異なりますので、その子に合った関わり方を一緒に考えていきましょう。
当院でも、はじめは緊張していたお子さまが、少しずつ落ち着いて通えるようになる様子をよく見てきました。ご家族と一緒に、お子さまの「できた」を支えていければと思います。
よくあるご質問
Q1. 泣いてしまう子は無理に治療しますか?
A. お子さまのペースを大切に、慣らしから段階的に進める方法があります。どうしても難しいときは時期や進め方を相談しながら、無理のない範囲で進めていきます。
Q2. 何歳から歯医者に慣れさせるとよいですか?
A. 早いうちから場所や雰囲気に慣れておくと、いざというときに安心しやすいと考えられています。むし歯がなくても、健診や相談で通い始めるのがおすすめです。
Q3. 「痛くない」と言って連れて行ってよいですか?
A. 実際とちがうと不信感につながることがあります。年齢に合わせて正直に伝え、見通しを持たせてあげるほうが、長い目で見て安心につながると考えられています。
Q4. 家でできる準備はありますか?
A. 歯医者ごっこで雰囲気に慣れる、絵本で伝える、前向きな言葉で話しておくなどが役立つとされています。怖がらせる言い方は避けるとよいでしょう。
📌 お子さまのペースで、少しずつ慣れていけます
歯医者への慣れ方には個人差があると考えられています。
その子に合った進め方で、通いやすい関わりをご案内します。
ご相談・ご予約
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参考文献・参考資料
- 全国歯科衛生士教育協議会 監修『歯科衛生学シリーズ 小児歯科学』(医歯薬出版、2023年)
- 一般社団法人 日本小児歯科学会
- 厚生労働省「e-ヘルスネット(歯・口の健康)」
執筆・監修:河崎 真也(かわさき まさや)
みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/医療法人茜会 理事長
専門:小児歯科/小児矯正/口腔機能育成
所属:日本歯科放射線学会 認定医、日本小児歯科学会
神戸市東灘区御影で、乳幼児期からのお口の健康とお口の機能(お口育て)の視点を大切に、お子さまの成長を見守る歯科医療を行っています。「明朗・愛和・喜働」を理念に、ご家族に寄り添った診療を心がけています。




