【小児歯科医監修】妊娠中の歯とお口のケア|むし歯・歯周病になりやすい理由と「マイナス1歳」からのむし歯予防|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|御影
2017年09月11日
執筆・監修:河崎 真也(みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/日本歯科放射線学会 認定医・日本小児歯科学会 所属)
最終更新日:2026年7月4日 / 初回公開:2017年
本記事は、妊娠中の歯とお口のケアについて、むし歯・歯周病になりやすい理由と、生まれてくるお子さまのための「マイナス1歳」からのむし歯予防の考え方を、神戸市東灘区御影の小児歯科の現場知見をもとにまとめた内容です。
「妊娠すると歯がわるくなると聞いたけれど、本当?」「お腹の赤ちゃんのために、今からできることはある?」――東灘区/御影の当院でも、妊娠中の方やこれから出産を迎えるご家族から、お口のケアについてのご相談をいただきます。妊娠中はお口の環境が変化しやすい時期であり、同時に、生まれてくるお子さまのむし歯予防を考えはじめる大切な時期でもあります。
この記事では、妊娠中にむし歯・歯周病になりやすい理由、妊娠中の歯科受診の考え方、そして「マイナス1歳」からのむし歯予防という視点まで、小児歯科医の立場でわかりやすくお伝えします。神戸市東灘区御影のみかげ小児歯科・矯正歯科クリニックが、お子さまの成長を「お口育て」の視点でご案内します。
目次
妊娠中にむし歯・歯周病になりやすい理由
妊娠中は、ホルモンバランスの変化などにより、お口の環境がむし歯や歯周病に傾きやすくなると考えられています。主な理由には次のようなものがあります。
- ホルモンの変化 — 一部の歯周病に関わる菌が増えやすくなるとされ、歯ぐきが腫れやすくなることがあります。
- 唾液の変化 — 唾液の量や性質が変わり、お口の中が酸性に傾きやすくなることがあると考えられています。
- つわりや食生活の変化 — 歯みがきがつらくなったり、少しずつ何度も食べたりすることで、汚れが残りやすくなることがあります。
妊娠中の歯みがきとセルフケアの工夫
つわりで歯みがきがつらいときは、無理をせず、体調のよいタイミングでみがくとよいとされています。ヘッドの小さい歯ブラシを使う、においの少ない歯みがき剤を選ぶ、下を向いてみがくといった工夫で、負担を減らせることがあります。食後にお口をゆすぐだけでも、汚れが残りにくくなります。
妊娠中の歯科受診の考え方
妊娠中でも、体調の安定している時期であれば、歯科での治療や予防のためのお手入れを受けられることが多いとされています。受診の際は、妊娠していること・妊娠の週数・服用中のお薬などを歯科に伝え、産科の主治医とも相談しながら進めることが大切です。レントゲンやお薬など、気になる点は遠慮なく相談してください。判断は個々の状況によって異なるため、自己判断せず、歯科と産科の双方に確認しながら進めていただくと安心です。
お口の状態が気になるまま出産を迎えるより、体調のよい時期に一度みてもらっておくと、産後のあわただしい時期の負担を減らすことにもつながります。
「マイナス1歳」からのむし歯予防とは
むし歯は、お口の中の細菌が関わって起こると考えられています。生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、むし歯に関わる菌はほとんどいないとされ、成長の過程でまわりの大人から伝わっていくと考えられています。この「うつる時期」をできるだけ遅らせ、菌の量を抑えることが、お子さまのむし歯予防の土台になるという考え方があります。
そのためには、まず保護者の方自身のお口を整えておくことが役立ちます。妊娠中からご家族のお口の環境を整えておくことを、生まれる前の予防という意味で「マイナス1歳からのむし歯予防」と呼ぶことがあります。この考え方について詳しくは、別記事「子どもが虫歯になる理由|「感染の窓」と生活習慣・ご家庭でできる予防」もご覧ください。
生まれたあとに気をつけたいこと
赤ちゃんが生まれたあとは、ご家族全員でお口を清潔に保つことが、お子さまのむし歯予防につながると考えられています。歯が生えはじめたら、年齢に合わせたケアを少しずつ始めていきましょう。母乳育児と赤ちゃんのむし歯の関係については、別記事「母乳育児と赤ちゃんの虫歯|関係のほんとうと夜間授乳で気をつけたいこと」もご参照ください。離乳食とお口の発達については、別記事「離乳食と「お口育て」|赤ちゃんの噛む力・飲み込む力を育てる進め方」もあわせてご覧ください。
よくあるご質問
Q1. 妊娠中に歯科治療を受けても大丈夫ですか?
A. 体調の安定している時期であれば、受けられることが多いとされています。妊娠していることを歯科に伝え、産科の主治医とも相談しながら進めることが大切です。気になる点は事前にご相談ください。
Q2. レントゲンやお薬が心配です。
A. 妊娠中である旨を伝えていただければ、状況に応じて配慮しながら対応します。レントゲンやお薬の要否・内容は、歯科と産科の主治医に相談しながら判断していきますので、遠慮なくお話しください。
Q3. 赤ちゃんのむし歯予防は、いつから始めればよいですか?
A. 妊娠中からご家族のお口を整えておくことが、生まれる前からできる予防のひとつと考えられています。生まれたあとは、歯が生えはじめたら年齢に合わせたケアを始めていきましょう。
📌 むし歯予防は「生まれる前」から始められます
妊娠中のご自身のお口を整えることが、お子さまの予防の土台になります。
気になることがあれば、体調のよい時期にお気軽にご相談ください。
ご相談・ご予約
みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック
📍 〒658-0048 神戸市東灘区御影郡家1-34-9
📞 050-1784-4369(診療時間内のみ)
🚉 阪急/阪神「御影駅」より徒歩約7分/JR神戸線「住吉駅」より徒歩約13分(お子さま連れの場合は15〜20分程度)
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参考文献・参考資料
- 全国歯科衛生士教育協議会 監修『歯科衛生学シリーズ 小児歯科学』(医歯薬出版、2023年)
- 一般社団法人 日本小児歯科学会
- 厚生労働省「歯の健康」
執筆・監修:河崎 真也(かわさき まさや)
みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/医療法人茜会 理事長
専門:小児歯科/小児矯正/口腔機能育成
所属:日本歯科放射線学会 認定医、日本小児歯科学会
神戸市東灘区御影で、むし歯予防やお口の機能(お口育て)の視点から、お子さまの成長を見守る歯科医療を行っています。「明朗・愛和・喜働」を理念に、ご家族に寄り添った診療を心がけています。




