【東灘区/御影】痛みを和らげる歯医者を探している保護者へ|笑気麻酔・段階的慣らし・声かけの工夫|小児歯科医監修|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック
2026年05月1日
執筆・監修:河崎 真也(みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/日本歯科放射線学会 認定医・日本小児歯科学会 所属)
最終更新日:2026年5月1日 / 初回公開:2026年5月1日
本記事は、神戸市東灘区御影で小児歯科を診療している立場から、「子どもが歯医者を怖がる」「痛い思いをさせたくない」とお悩みの保護者の方向けにまとめた内容です。
「前の歯医者で泣いてしまって、それから歯医者という言葉を聞くだけで嫌がるんです……」――東灘区/御影で小児歯科をお探しの保護者の方から、よくいただくご相談です。一度怖い体験をしたお子さまは、次の受診を強く拒むようになります。虫歯が進行しても歯科に行けず、結果的にもっと大きな処置が必要になる悪循環は、現場で日々目にする現実です。
本記事では、神戸市東灘区御影で小児歯科を診療する立場から、「お子さまの痛みと不安を最小限にする」ためにクリニック側で工夫していること、そして保護者の方がご家庭でできる準備までを、現場の知見をもとにお伝えします。「うちの子は本当に大丈夫だろうか」と心配されているご家族に、判断の材料としてお読みいただければ幸いです。
目次
1. 「痛くない歯医者」とは具体的にどういう場所?
最初にお伝えしておきたいのは、「痛みをゼロにする」ことはできないということです。歯科治療は虫歯の部分を削ったり、麻酔の注射を打ったりと、どうしてもお口に直接触れる処置が伴います。しかし、痛みや不安を「最小限にする」ための工夫は、現代の小児歯科ではかなり積み重なってきました。
「痛みを最小化する」を支える4つの要素
- 麻酔の工夫(表面麻酔・電動注射・笑気吸入鎮静法など、注射の痛み自体を和らげる)
- 段階的な慣らし(いきなり治療せず、まず椅子に座る・器具を見るところから始める)
- スタッフの声かけ(怖くない言葉に置き換える、何が起こるか先に伝える)
- ご家族の協力(来院前の声かけ、治療後の褒め方、ご家庭でのプレ練習)
これら4つが揃って初めて、お子さまが「歯医者は怖くない」と思える体験が成立します。逆に言うと、設備だけ整えても、声かけが怖ければ意味がありません。逆に、声かけが上手でも、麻酔がうまくなければ痛い思いをしてしまいます。「痛みを和らげる歯医者」は、設備・技術・人・家族の連携で成り立つものです。
2. 表面麻酔・電動注射・笑気麻酔の使い分け
麻酔の工夫は「痛みを和らげる治療」の中心です。小児歯科では、お子さまの年齢や処置内容、不安の強さに応じて複数の方法を組み合わせます。
表面麻酔(注射の前のジェル状の麻酔薬)
注射の前に、歯ぐきの表面にジェル状の麻酔薬を塗って数十秒〜1分ほど置く方法です。針が刺さる瞬間の「チクッ」という痛みを和らげます。注射そのものの痛みの大半はこの最初の刺入時に起こるので、表面麻酔の効きを十分に待つだけでも、お子さまの体感は大きく違います。
電動注射器(針をゆっくり一定圧で進める器具)
通常の手動注射は、術者の手の力加減で薬液の注入速度が変わります。早く注入されると圧で組織が膨らみ、痛みになります。電動注射器は薬液をゆっくり一定の速度で送り出すため、注入時の圧痛を抑えられます。「いつ注射されたか分からなかった」と言われるお子さまもいます。
笑気吸入鎮静法(リラックス状態で治療を受けられる方法)
鼻に小さなマスクをつけて、薄い濃度の笑気ガスと酸素を吸ってリラックスした状態を作る方法です。意識はしっかり保たれており、お子さまは話せて受け答えもできますが、不安がやわらぎ、時間の経過も短く感じられます。注射が苦手なお子さまや、極度に怖がるお子さまの治療で活用される補助手段です。治療が終われば普通の酸素を吸って数分で元に戻ります。
これらを「組み合わせて」使う
3つの方法はどれか1つだけを使うのではなく、お子さまの状態に応じて組み合わせます。例えば「笑気を吸ってリラックスしている間に、表面麻酔をしっかり効かせ、電動注射器で麻酔薬を入れる」――この流れで処置を進めると、お子さまの負担はかなり軽減されます。
3. 「段階的慣らし」のステップ
麻酔の工夫と並んで大切なのが、「いきなり治療しない」という考え方です。怖がるお子さまをそのまま治療台に座らせて削るのは、その場の処置は終わっても、次回以降の受診を強く拒むトラウマになりかねません。当院ではご家族と相談のうえ、お子さまの様子に合わせて段階的に慣らしていく進め方を選択することがあります。
第1回目:見学と挨拶だけで終わってもいい
初回はクリニックの中を見て、スタッフと挨拶し、診療チェアに少しだけ座ってみる――それだけで終わっても構いません。「歯医者は怖くない場所だ」とお子さま自身が体感することが、その後すべての出発点になります。
第2回目:器具を見せる・お口を開ける練習
2回目は、ライトをつけてお口の中を見せてもらう、ミラーを使う、エアー(空気をかける器具)を頬にあててみる――こうした「器具に慣れる」ステップに進みます。実際の処置はせず、「次はこれをするよ」と説明しながら進めることで、お子さまの予測可能性が高まります。
第3回目以降:簡単な処置から始める
慣れてきたら、まずフッ素塗布など痛みのない処置から始めます。お子さまが「できた!」を積み重ねるほど自信になり、本格的な治療に進めるようになります。急ぐと結局トータルの来院回数は増えてしまう――これが現場で繰り返し感じる教訓です。
不安が強いお子さまへの個別対応
他院でつらい体験をされたお子さま、感覚過敏のあるお子さま、診察室に入れないお子さまなど、状況はさまざまです。当院ではご家族とご相談のうえ、ペースを完全にお子さま側に合わせます。「焦らない」「無理に押さえつけない」を原則にしています。
4. スタッフの声かけ・コミュニケーション技術
同じ治療をしても、声かけ次第でお子さまの体感はまるで違います。小児歯科のスタッフは、子どもの心理を考えた「言葉のかけ方」を日々訓練しています。
「Tell-Show-Do(テル・ショー・ドゥ)」の手法
これは小児歯科の基本テクニックで、「先に話す(Tell)→ 見せる(Show)→ する(Do)」の順で処置を進める考え方です。例えばエアーをかける前に「お口に風を吹くよ」と言葉で伝え、手の甲にエアーをかけて「こんな感じだよ」と見せて、それから実際にお口の中で使う――。お子さまの「予想外の不快」を減らすことで、不安感が大幅に軽減されます。
怖くない言葉に置き換える
「注射」「削る」「血が出る」――こうした言葉はお子さまの不安を一気に高めます。スタッフは「お薬で歯ぐきを眠らせる」「虫歯さんをやっつける」「水で洗う」など、子どもの想像できる範囲の優しい言葉に置き換えて伝えます。同じ処置でも、言葉の選び方ひとつで体感は変わります。
治療中の合図を決めておく
「痛かったら手を上げてね」「苦しかったら左手を握ってね」――お子さまが治療をコントロールできる感覚を持てると、不安は大きく減ります。「自分で止められる」という安心感は、想像以上に大事な要素です。
5. 保護者の方がご家庭でできる「準備」
クリニック側の工夫だけでなく、ご家庭での準備もお子さまの体験を大きく左右します。「来院前」「治療後」のひと工夫が、その後の通院継続を左右します。
来院前の声かけは「痛くない」「すぐ終わる」と言わない
良かれと思って「痛くないからね」「すぐ終わるよ」と声をかけると、もしも実際に少しでも痛みや時間がかかったときに、お子さまは「嘘をつかれた」と感じてしまいます。「ちょっと頑張る時間があるかもしれないけど、ママ・パパも一緒にいるから大丈夫」のように、過剰な保証をしない言葉のほうがおすすめです。
治療後の褒め方
治療が終わったら、結果ではなく「頑張った姿勢」を褒めるのが効果的です。「上手にできたね」より「最後まで座っていられたね」「お口を開けてくれたね」のほうが、お子さまには伝わります。「次もできる」という自信が、次の受診のハードルを下げます。
ご家庭でのプレ練習
ぬいぐるみで「歯医者さんごっこ」をしてみる、絵本で歯医者を扱った内容を読む――こうした遊びの中での疑似体験は、お子さまの「歯医者ってこんな場所」というイメージを温和なものに整えてくれます。お風呂上がりの仕上げ磨きの時間に、お口を開ける練習をしておくのも効果的です。
6. 神戸市東灘区/御影で痛みを和らげる治療を心がけている当院
当院(みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック)は、神戸市東灘区御影で小児歯科と矯正歯科を併設しています。お子さまの「初めての歯医者体験」「他院でつらかった体験のリカバリー」を、ご家族と一緒に丁寧に進めています。
当院の体制
- 表面麻酔・電動注射・笑気吸入鎮静法 を整備、お子さまの状態に合わせて組み合わせ
- 段階的慣らしに対応、初回は見学・挨拶だけでもOK
- スタッフ全員がTell-Show-Doの考え方を共有、声かけのトーンを揃えています
- キッズスペース・親しみやすい院内設計で、お子さまが緊張せずに過ごせる環境
- LINEでの来院前相談に対応、不安な点は事前にご相談いただけます
アクセス
阪神御影駅から徒歩約7分、阪急御影駅から徒歩約7分、JR住吉駅から徒歩約13分(お子さま連れの場合は15〜20分程度)。3駅いずれからも徒歩圏内のため、ご家族の用事に合わせて通いやすい立地です。
ご相談方法
LINE公式アカウントから24時間ご相談いただけます。「子どもが歯医者を嫌がっています」「他院でつらい体験をしました」など、状況をお伝えいただければ、初回の進め方をご一緒に検討させていただきます。
まとめ
「痛みを和らげる歯医者」を実現するには、麻酔の工夫・段階的な慣らし・スタッフの声かけ・ご家族の協力――この4つの要素が揃うことが大切です。最後に要点をもう一度整理します。
- 痛みを「ゼロ」にはできないが、最小化する手段は揃ってきている
- 表面麻酔・電動注射・笑気麻酔を組み合わせて、注射の体感を抑える
- 「段階的慣らし」でお子さまのペースに合わせる、初回は見学だけでOK
- スタッフは「Tell-Show-Do」と優しい言葉の置き換えで進める
- ご家族は来院前の過剰な保証を避け、治療後は「頑張った姿勢」を褒める
その積み重ねが、歯医者嫌いを卒業する近道です。
一度の体験で歯医者嫌いになってしまうと、虫歯予防や定期健診の機会まで失われてしまいます。神戸市東灘区/御影でお子さまの歯医者選びにお悩みでしたら、まずは「見学だけ」のつもりで一度ご来院ください。お子さまのペースで、ゆっくり進めていきましょう。
ご相談・ご予約
みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック
📍 〒658-0048 神戸市東灘区御影郡家1-34-9
📞 050-1784-4369(緊急時のみ)
🚉 阪神御影駅 徒歩約7分/阪急御影駅 徒歩約7分/JR住吉駅 徒歩約13分(お子さま連れの場合は15〜20分程度)(駐車場あり)
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参考文献・参考資料
- 一般社団法人 日本小児歯科学会
- 公益社団法人 日本歯科医師会
- 公益社団法人 日本歯科麻酔学会
執筆・監修:河崎 真也(かわさき まさや)
みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/医療法人茜会 理事長
専門:小児歯科/小児矯正/口腔機能育成
所属:日本歯科放射線学会 認定医、日本小児歯科学会
「明朗・愛和・喜働」を理念に、お子さまとご家族に寄り添った歯科医療を提供しています。
お子さまのお口のことで気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。




