過剰歯について|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|神戸市東灘区御影・住吉の歯医者|ブログ
2017年09月21日
過剰歯は正常な歯の本数よりも余分に存在する歯で、不必要な歯です。乳歯は20本、永久歯は親知らずの4本を含め32本です。これ以上ある歯を過剰歯と呼びます。
過剰歯は1本の場合もあれば、稀に複数本生えてくることもあります。本来必要な歯ではないので、抜歯をした方がいいと言われている歯です。
今回は過剰歯について詳しくご説明したいと思います。
■過剰歯について。
過剰歯の原因については、はっきりしたことがわかっていませんが、残しておくと歯並びや虫歯など、様々な問題を引き起こすと言われています。
過剰歯には順性過剰歯と逆性過剰歯の2種類があります。順性は口の中に生えてくる方向に埋まっているので、生えてきたら抜歯します。
逆性は歯茎に埋まったままになっておりますが、歯並びや周りの歯に悪影響を及ぼす可能性がある場合は抜歯をします。
過剰歯は乳歯よりも永久歯に混ざっている事が多く、通常の永久歯よりも小さめです。形も一般的な永久歯の形とは異なり、四角い形をしていない歯も多く見受けられます。
また、原因は不明ですが、過剰歯は女性よりも男性に多く見られます。
■過剰歯による影響と抜歯をした方がいい理由。
過剰歯があることで、永久歯がなかなか出てこないといったこともあります。
過剰歯は上の真ん中の前歯の間によく見られますが、過剰歯があることによってそこに生えてくる永久歯の成長を妨げ、永久歯が出てこれなくなってしまいます。ですが、過剰歯を抜歯すれば永久歯は生えてきます。
また、過剰歯があることで前歯の間に隙間が出来て、すきっ歯になってしまうこともあります。奥歯の永久歯が生えてきても前歯の隙間がなくならない場合は、過剰歯があるかもしれません。
過剰歯が顎に埋まったまま成長すると、正常な歯の根の歯根に食い込んで、歯根を溶かす場合があります。過剰歯が骨の中にとどまると、嚢胞を作ることもあります。
永久歯が虫歯になって神経が死んでしまった場合、その歯の根の近くに過剰歯があると、過剰歯も細菌に感染します。痛みや腫れが出てくると、歯肉を切開して感染した過剰歯の抜歯をしなくてはなりません。
過剰歯は、正常な歯に悪影響を及ぼすかどうかによって抜歯をするか判断します。抜歯をする際は、近くの歯の状態や過剰歯が埋まっている位置などを詳しく検査してから、抜歯の時期や方法を決めていきます。
正常な歯に影響を及ぼさず骨の中にとどまっている場合はそのまま経過を見ることもありますが、歯医者さんで定期的にレントゲンを撮って確認してもらうといいでしょう。