妊娠中の治療|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|神戸市東灘区御影・住吉の歯医者|ブログ
2017年09月21日
妊娠中は様々な事に気を遣わなくてはなりません。歯医者さんでの治療もその一つだと思いますが、妊娠中の麻酔はお腹の中の赤ちゃんに影響はないのでしょうか。今回は妊娠中の歯医者さんでの麻酔や歯の治療について、まとめてみました。
■妊娠中でも歯医者で受けられる治療。
そもそも妊娠中に歯の治療を受けていいのかと言いますと、妊娠中でも受けられる治療はあります。
まず、虫歯の治療ですが、妊娠中は虫歯になりやすいので、虫歯が出来たら速やかに治療を行いましょう。虫歯治療においては、レントゲン撮影や麻酔、歯を削ったり、詰め物を詰めたり、神経を抜くようなことがあります。
こういった治療は妊娠中でも行えますので、体調を見ながら出産までには虫歯を治しておきましょう。
妊娠中は歯周病にもかかりやすくなりますが、歯周病も歯医者さんで治療をしてもらえます。妊娠中は主に歯と歯の間を磨いたり、歯石取りを中心に行います。
■虫歯の治療で行う麻酔は赤ちゃんに影響ない?
虫歯治療を行う際には、麻酔が使われる事もあります。そこで気になるのがお腹の中の赤ちゃんへの影響ではないでしょうか。
歯医者さんで虫歯の治療を受ける際に行う麻酔は、局所麻酔になります。非常に量も少ないですし、麻酔を打ったところで分解されてしまうので、赤ちゃんまで届く事はないと言われています。
無痛分娩にも使われているものなので、心配する必要はないでしょう。
■妊娠中に気を付けるべき歯の治療。
妊娠中でも虫歯や歯周病の治療、矯正などは行うことが出来ますが、気を付けておきたい治療もあります。
まず親知らずの抜歯ですが、抜歯後には抗生物質や痛み止めを継続して服用しなくてはなりません。薬を服用すると、赤ちゃんにも影響を与えてしまいますので、妊娠中は抜歯を避ける方も多いです。
インプラントなどの外科手術も抗生物質が必要となる場合が多い為、赤ちゃんへの影響を考えて妊娠後、授乳が終わるまで避けるようにしましょう。
■妊娠中に歯医者に行く場合、注意すべき点。
妊娠中は避けるべき治療もありますが、虫歯や歯周病にもかかりやすい状態になりますので、積極的に治療を終わらせておいたほうがいい場合もあります。
もし、妊娠中歯医者さんに行く場合は、安定期を選び、出来る限り辛くない姿勢で治療してもらいましょう。
歯医者さんにかかる場合は、事前に妊娠中である事もしっかり伝えておくと安心して治療を受けられます。
虫歯や歯周病を放置しておくと、赤ちゃんに菌がうつってしまう場合もあります。唾液が少ない事で虫歯菌が繁殖しやすくなりますし、女性ホルモンの影響で歯周病にもなりやすい状態です。
妊娠中でも歯医者さんでの治療は受けられますので、自分の口の中を菌から守るとともに、赤ちゃんにも影響を与えないよう、気になる症状があれば早めに受診しておきましょう。