【小児歯科医監修】妊娠中に起こるお口の変化とセルフケア|つわり期・妊娠性歯肉炎への対処|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|御影
2017年09月21日
執筆・監修:河崎 真也(みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/日本歯科放射線学会 認定医・日本小児歯科学会 所属)
最終更新日:2026年7月4日 / 初回公開:2017年
妊娠中に起こりやすいお口の変化(つわり期のケア・妊娠性歯肉炎・唾液の減少など)と、時期に合わせたセルフケアを、神戸市東灘区御影の小児歯科の立場でまとめました。
妊娠中は体のさまざまな変化とともに、お口の中にも変化が起こりやすくなります。つわりで歯みがきがつらくなったり、歯ぐきが腫れやすくなったりと、いつもと違う不調を感じる方も少なくありません。
この記事では、妊娠の時期ごとに起こりやすいお口の変化と、それに合わせたセルフケアを小児歯科医の立場でまとめました。治療を受ける時期や内容については「妊娠中の歯科治療|受ける時期の考え方」「妊娠中に受けられる歯科治療|麻酔・抜歯・お薬の考え方」も合わせてご覧ください。
目次
妊娠中にお口の環境が変わる理由
妊娠中は、女性ホルモンの変化やつわり、生活リズムの乱れなどが重なり、お口の中の環境が変わりやすくなります。歯ぐきが腫れやすくなったり、むし歯ができやすくなったりするのは、こうした背景があるためです。
お口の変化は妊娠の時期によっても違います。時期ごとの特徴を知っておくと、無理のないセルフケアがしやすくなります。
妊娠初期(つわり期)のケア
妊娠初期はつわりで歯みがきがつらくなることがあります。歯ブラシを口に入れると気持ち悪くなる場合は、ヘッドの小さい歯ブラシに替えたり、体調のよい時間帯にみがいたりと、無理のない工夫を取り入れましょう。
どうしてもみがけないときは、水やお茶で口をすすぐだけでもお口の中の汚れを減らせます。においの強い歯みがき剤が苦手なときは、香味の控えめなものに替えるのもひとつの方法です。
妊娠中期の過ごし方
妊娠中期は体調が比較的落ち着いてくる時期です。つわりで十分にケアできなかったお口の状態を見直し、たまった汚れをていねいに落とす良い機会になります。
この時期に歯科での健診やクリーニングを受けておくと、その後のお口のトラブルを防ぎやすくなります。気になっていた症状があれば、体調のよいときに相談しておきましょう。
妊娠後期に気をつけたいこと
妊娠後期はおなかが大きくなり、あおむけの姿勢が負担になりやすい時期です。長時間同じ姿勢を続けるのがつらいときは、無理をせず、こまめに姿勢を変えるようにしましょう。
お口のケアは引き続き大切ですが、体への負担を優先し、無理のない範囲で続けることが基本です。出産後を見据えて、日々のセルフケアを整えておきましょう。
妊娠性歯肉炎と歯ぐきの腫れ
妊娠中は女性ホルモンの影響で、歯ぐきが腫れたり出血しやすくなったりすることがあります。これは妊娠性歯肉炎と呼ばれ、妊娠中に見られやすいお口の変化のひとつです。
歯ぐきの炎症が続くと、お口の健康だけでなく体調にも関わるといわれています。歯ぐきの腫れや出血が気になるときは、やさしいブラッシングを続けながら、歯科で状態を確認してもらいましょう。
妊娠性エプーリスについて
妊娠中に、歯ぐきに良性のできもの(妊娠性エプーリス)ができることがあります。出血したり違和感を感じたりすることがありますが、多くは出産後に落ち着いていくといわれています。
とはいえ、気になる腫れやできものがあるときは自己判断せず、歯科で確認してもらうと安心です。状態に応じて、経過を見るのか対応が必要かを判断します。
唾液の減少とむし歯のなりやすさ
妊娠中はつわりや体調の変化で唾液が減り、お口の中が酸性に傾きやすくなることがあります。唾液にはお口を洗い流したり、歯を守ったりする働きがあるため、減るとむし歯ができやすい状態になります。
こまめな水分補給や、食後に口をすすぐ習慣が役立ちます。お母さんのお口のむし歯菌は、生まれてくる赤ちゃんのお口の健康にも関わるといわれているため、妊娠中からのケアが大切です。
無理のないセルフケアのポイント
妊娠中のお口のケアは、「完璧にやろう」と気負わず、体調に合わせて無理のない範囲で続けることが大切です。つらいときはできる方法に切り替え、体調のよいときにていねいにケアするというメリハリで十分です。
神戸市東灘区御影のみかげ小児歯科・矯正歯科クリニックでは、妊娠中の方のお口の相談にも対応しています。気になる変化があれば、時期や体調に合わせてお手伝いしますので、お気軽にご相談ください。
よくあるご質問
Q1. つわりで歯みがきができません。どうすればよいですか?
A. ヘッドの小さい歯ブラシに替える、体調のよい時間帯にみがく、香味の控えめな歯みがき剤にするなどの工夫があります。難しいときは水やお茶で口をすすぐだけでも役立ちます。
Q2. 妊娠中に歯ぐきが腫れやすいのはなぜですか?
A. 女性ホルモンの影響で歯ぐきが腫れやすく、出血しやすくなることがあります。妊娠性歯肉炎と呼ばれ、やさしいブラッシングと歯科での確認が役立ちます。
Q3. 妊娠中にむし歯になりやすいのは本当ですか?
A. つわりや唾液の減少などで、お口の中がむし歯になりやすい状態に傾くことがあります。こまめな水分補給や食後のうがいなど、無理のないケアを続けましょう。
Q4. 歯ぐきにできものができました。放っておいてよいですか?
A. 妊娠性エプーリスなど良性のこともありますが、自己判断せず歯科で確認してもらうと安心です。状態に応じて経過観察や対応を判断します。
📌 妊娠中のお口の変化は無理なくケアを
時期や体調に合わせて、セルフケアと受診のお手伝いをします。
気になる変化があれば、お気軽にご相談ください。
ご相談・ご予約
みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック
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📞 050-1784-4369(診療時間内のみ)
🚉 阪急/阪神「御影駅」より徒歩約7分/JR神戸線「住吉駅」より徒歩約13分(お子さま連れの場合は15〜20分程度)
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参考文献・参考資料
- 全国歯科衛生士教育協議会 監修『歯科衛生学シリーズ 小児歯科学』(医歯薬出版、2023年)
- 一般社団法人 日本小児歯科学会
- 厚生労働省「歯の健康」
執筆・監修:河崎 真也(かわさき まさや)
みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/医療法人茜会 理事長
専門:小児歯科/小児矯正/口腔機能育成
所属:日本歯科放射線学会 認定医、日本小児歯科学会
神戸市東灘区御影で、むし歯予防やお口の機能(お口育て)の視点から、お子さまの成長を見守る歯科医療を行っています。「明朗・愛和・喜働」を理念に、ご家族に寄り添った診療を心がけています。




