データから見る子供の虫歯|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|神戸市東灘区御影・住吉の歯医者|ブログ
2017年09月21日
昔に比べ、子供達の虫歯が激減していると言われています。本当だとしたら非常に喜ばしい事実ですよね。今回は子供の虫歯が減っている実態にあわせて、虫歯が減った原因などについて、まとめてみました。
■データから見る子供の虫歯。
子供たちの虫歯は1970年代をピークに減っています。1970年代には9割を超える子供に虫歯があったのですが、現在では中学生や幼稚園児の虫歯は5割を切っています。
一人あたりの永久歯の虫歯の平均本数も、1980年代後半には5本近くあったのが、現在では1本を下回るようになりました。
■子供の虫歯が減った要因。
子供の虫歯が減ったきた要因はどこにあるのでしょうか。虫歯が減った要因には、様々な要因が影響しておりますが、大きな要因の1つとして考えられるのが、虫歯予防に対する意識の高まりでしょう。
国が小学校教員向けに指導書を作ったのが78年になりますが、この頃から学校や歯医者さんでも子供の生活改善に乗り出すなど、虫歯予防が浸透していきました。
学校では歯磨き指導を行うようになりました。小児歯科、予防歯科などに力を入れる歯医者も増え、患者も定期検診を受けるようになったり、フッ素入りの歯磨き粉も多数販売されるようになりました。
学校や歯医者での取組から親の意識の変化にも影響を与えました。各家庭では歯磨き習慣が定着し、おやつの食べ方など食習慣にも改善が見られるようになりました。仕上げ磨きを推奨した事も親が子供の虫歯予防に対する意識を高める結果に繋がりました。
学校での指導強化に加え、予防歯科の増加やフッ化物の普及、育児雑誌による親の意識の向上など、様々な要因が絡み合い、子供の虫歯が減ってきたと考えられます。
■子供の虫歯の予防策。
子供の虫歯予防は早期化する一方ですが、子供の頃からしっかり虫歯予防をしていれば、虫歯になる子供は減少します。
普段から歯磨きを習慣にし、おやつは食べる時間や回数を決め、ダラダラ食べ続けないようにしましょう。
虫歯予防にはフッ素も効果的です。フッ素入りの歯磨き粉や歯医者さんでのフッ素塗布なども上手く取り入れて、丈夫な歯を作りましょう。
人工甘味料のキシリトールも虫歯予防になります。1日に5?10g、3ヶ月継続して食べると、虫歯予防の効果を発揮します。甘いものが好きな子供に砂糖入りのガムを食べさせているのなら、キシリトール入りのガムを食べさせるようにすると良いでしょう。
虫歯には予防が大切です。虫歯にならないよう普段から気を付けておくことが出来れば、虫歯を減らすことが可能です。もしも虫歯になってしまっても、早期に治療することが出来れば、治療で受ける痛みも減らせます。普段から歯に気を使っていれば、大きな虫歯になる前に発見出来ます。
虫歯予防の習慣を徹底して、子供の歯を虫歯から守りましょう。