歯茎が白い原因｜みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック｜神戸市東灘区御影・住吉の歯医者｜ブログ
2017年09月21日
赤ちゃんが成長するに従って、口の中の状態も日々変化していきます。乳歯が生えてくるのも待ち遠しく、口の中を毎日チェックするかもしれません。本来ですと、赤ちゃんの歯茎は薄いピンク色です。
しかし、もしも赤ちゃんの歯茎が白かったら、何かの病気ではないかと心配になってしまいますよね。そこで、今回は赤ちゃんの歯茎が白い原因について、ご説明したいと思います。
■上皮真珠
上皮真珠は白色やクリーム色をした半球型の粒で、直径1ｍｍから数ｍｍ程度の大きさの塊が歯茎に1個から数個見られます。痛みや痒みもありません。
上皮真珠は乳歯を作る為に必要な組織や細胞が吸収されずに歯茎に残ってしまったものです。
上皮真珠は病気ではないので、放っておいても1～2週間で消えてなくなります。
■先天性歯
通常、赤ちゃんの乳歯は生後6～8ヶ月後に生えてきます。よって、新生児には基本的には歯が生えてないのですが、ごく稀に歯の生えている赤ちゃんがいます。先天性歯は生まれた時から生えている場合もあれば、生まれて間もなく生えてくる場合もあります。通常の歯に比べ、形がいびつだったり、変色しているのが特徴です。
先天性歯があると、授乳中にお母さんの乳首を噛んでしまうといったリスクもあります。先天性歯が抜けて誤飲する恐れもあります。
また、歯が粘膜など口腔内にあたって炎症を起こしたり、潰瘍が出来てリガフェーデ病を引き起こすこともあります。
先天性歯が生えていたら、レントゲンを撮って精密検査を行います。歯をコーティングしたり、丸く削るなどして、口腔内に傷を付けないように処置をします。グラグラしている場合は抜歯をするかもしれません。
■病気によるもの
まず考えられる病気に口腔カンジダ病があります。カビが原因で発生しますが、抵抗力のない赤ちゃんには発症しやすい病気です。頬の内側や歯茎などにミルクカスのような柔らかく白いものが付着します。こすっても簡単には取れません。二次感染をすると痛みが出る場合もありますので、発症したら必ず歯医者さんで診てもらってください。
ヘルパンギーナは喉付近に小水疱が出来、手足口病は口の中だけでなく、手足にも水疱が現れます。同時に熱などの症状が確認できた場合は、小児科を受診するようにしましょう。
赤ちゃんは病気ではなくても歯茎が白くなることがあります。ミルクや母乳、食べカスなどが付着し、白くなっている場合もあります。ガーゼなどで拭き取れれば、綺麗に汚れが落ちることもあります。しかし、お掃除しても取れないものは病気の可能性もありますので、気になったら歯医者さんに相談しましょう。
