3歳児の口の中の状態|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|神戸市東灘区御影・住吉の歯医者|ブログ
2017年09月21日
子供の成長に合わせて、お口の中の状態も変化していきます。3歳頃になると食生活もだんだん変わり、大人と同じようなものを食べるようになってきます。そこで、気になるのが虫歯です。今回は3歳児のお口の中の状態と虫歯になりやすい3歳児の虫歯予防についてご紹介したいと思います。
■3歳児の口の中の状態。
3歳といえば、ちょうど乳歯が上下で20本生え揃う時期にあたります。まだまだ乳歯が柔らかく、虫歯になりやすい時期でもあります。
また、3歳頃にはお口の中の常在菌が定着する時期でもあります。この細菌は虫歯菌と戦ってくれる細菌となり、お口の中の環境維持にも大切な役割を果たしてくれます。
大人と同じ物を食べられるようになる時期でもあり、奥歯でもしっかり食べ物を噛めるようになります。
■3歳児の虫歯の特徴。
3歳児の口の中は小さく、歯も小さい為に虫歯が見つけずらい状態です。また、この頃は歯が柔らかいので虫歯にもなりやすいですし、歯が小さいので虫歯菌にすぐに浸食されてしまいます。この時期の子供は、歯と歯の間や奥歯の噛み合わせ部分に虫歯が多く発生します。溝や隙間があることで十分に歯磨き出来ずにいると、虫歯になりやすい状態となってしまいます。
甘いジュースやお菓子を食べていると、砂糖の摂取量も増えます。歯が溶けてしまったり、欠けたりしてボロボロになる恐れもあります。
■3歳児の虫歯予防。
砂糖に含まれる糖分を沢山摂っていると、歯に残った食べかすが虫歯菌のエサになります。虫歯菌が糖分をエサにして酸を出すと、歯の表面にあるエナメル質を溶かします。これによって虫歯になりやすくなるのです。糖分を摂った後、酸が出るまでの時間は3~5分です。ですので、長時間おやつを食べ続けていると、その分、虫歯菌は繁殖しやすくなります。甘いものを食べたら、すぐに歯磨きをしましょう。
砂糖は虫歯の大敵です。おやつに甘いものを欲しがる子供は多いのですが、むやみに甘いものを与えすぎてもいけません。
この時期に自分でも歯磨きをする習慣をつけさせましょう。しかし、自分一人で綺麗に磨ききれる年齢でもありませんので、仕上げ磨きは忘れずにしてあげてください。
少しずつ大人と同じような食べ物が食べられるようになると同時に、虫歯になる可能性も増えてきます。出来る限りおやつの時間を決めておき、ダラダラ食べ続けさせないように気を付けてください。子供のうちからしっかり予防をして、大切な歯を虫歯から守りましょう。