シーラントとは?|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|神戸市東灘区御影・住吉の歯医者|ブログ
2017年09月21日
子供に歯が生えてきたら、絶対虫歯にはしたくないものです。ですが、構造上子供の歯は大人の歯よりも虫歯になりやすいのです。
皆さんはシーラントをご存知でしょうか。シーラントは子供の歯を虫歯から守ってくれる強い味方なのです。
■シーラントとは?
子供の歯には溝があって、デコボコしています。デコボコして複雑な形をしている歯には、汚れが溜まりやすくなります。汚れを落としきれないでいると、虫歯にもなりやすくなります。
そこで、虫歯から守ってくれるのがシーラントです。シーラントは溝やデコボコを埋め、虫歯菌の繁殖を防ぎます。シーラントで歯の表面をツルツルにすれば、歯磨きがしやすくなり、虫歯予防になります。
■シーラントの治療と費用。
シーラント治療では、まず歯の溝に溜まった汚れを掃除します。その後、素材がしっかり付くように薬剤を塗ります。薬剤を落として乾いた後に、シーラント剤を流し込んでいきます。溝を埋める素材はプラスチック製で、溝に流し込んで光を照射して固めます。デコボコだった歯の表面も、平面になると歯磨きがしやすい状態になります。所要時間は長くても30分程度です。
シーラント治療は保険が適用されれば、1本の歯に対して約400円から600円で出来ます。ただし、健康な歯に対しての予防となる場合は、自費診療となり、1本1,000円から2,000円程になります。シーラント治療をする歯に初期の虫歯が確認出来た場合は、保険治療になります。
■シーラントに適した年齢。
シーラントに適した年齢は、それぞれの歯の生えてくるタイミングにあります。
まず4~5歳頃に乳歯奥歯に治療を施します。乳歯の虫歯予防は、永久歯が虫歯になるリスクも下げられます。
6歳頃には6歳臼歯、7~8歳の時には永久歯の前歯、9~12歳の時に永久歯の奥歯に施します。
一般的には奥歯や前歯の予防にシーラント治療を行いますが、予防として考えるならば、それぞれの歯が生えてきたタイミングで行うのがシーラント治療に適した時期と言えます。
虫歯になってから歯を削ったりするよりも、予防をしておけば、治療の恐怖や負担も減らせます。必ずしなければいけないわけではないですが、虫歯になって痛い思いをするよりも、早めにシーラント治療をしておくのがオススメです。
シーラントは虫歯の治療ではなく、予防の為に行うものです。もし、シーラントを行う歯が既に虫歯になっていると、虫歯菌が繁殖してしまうかもしれませんので、先に虫歯の治療を行った後でシーラント治療に移ります。
一生大事に使わなければいけない歯だからこそ、虫歯になる前にしっかり予防しておきましょう。