【小児歯科医監修】子どもの歯ぎしり|なぜ起きるの?原因と歯・顎への影響・家庭での見守り方|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|御影
2017年09月14日
執筆・監修:河崎 真也(みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/日本歯科放射線学会 認定医・日本小児歯科学会 所属)
最終更新日:2026年7月4日 / 初回公開:2017年
子どもの歯ぎしりが起きる理由と、歯や顎への影響、家庭での見守り方を、神戸市東灘区御影の小児歯科の立場でまとめました。
眠っているお子さまから、ギリギリ・カチカチという音が聞こえてくると、驚いてしまう保護者の方も多いものです。子どもの歯ぎしりには、いくつかの理由が考えられます。多くは成長の過程で見られるものですが、続く場合は気をつけたい点もあります。
この記事では、子どもの歯ぎしりが起きる理由と歯・顎への影響、家庭での見守り方を、小児歯科医の立場でお伝えします。年齢別の対応や受診の目安をくわしく知りたい方は、別記事「子どもの歯ぎしり|年齢別の対応と受診目安」もあわせてご覧ください。
目次
子どもの歯ぎしりはなぜ起きるのか
子どもの歯ぎしりの多くは、お口の成長と関わっていると考えられています。歯が生えはじめる時期や生えかわりの時期に、噛み合わせを調整しようとして歯ぎしりが見られることがあります。
赤ちゃんの歯ぎしりは、生えてきた歯の噛み合わせを確かめ、安定する顎の位置を探している状態と考えられています。顎を動かすことは、顎の力を育てることにもつながるといわれています。
年齢によって理由が変わる
2〜3歳ごろになると乳歯が生えそろい、奥歯の違和感や噛み合わせが気になって歯ぎしりをすることがあります。永久歯へ生えかわる時期には、噛み合わせが安定しないなかで、それを調整しようとして歯ぎしりが見られると考えられています。
このように、成長の段階によって歯ぎしりの背景は少しずつ変わります。年齢別の考え方は「子どもの歯ぎしり|年齢別の対応と受診目安」でくわしくご紹介しています。
歯以外の原因も考えられる
歯ぎしりの背景には、歯や噛み合わせだけでなく、大人と同じように緊張や不安といった要因が関わることもあるといわれています。生活の変化や環境の変化があった時期に、一時的に見られることもあります。
原因はひとつとは限らず、いくつかの要因が重なっていることもあります。まずは、いつごろから・どんなときに見られるかを、ご家庭で観察しておくと相談の手がかりになります。
歯や顎への影響
歯が生えたり生えかわったりする時期の歯ぎしりは、成長の過程で見られるものであることが多いです。一方で、永久歯が生えそろってからも強い歯ぎしりが続く場合は、歯がすり減ったり、負担がかかったりすることがあります。
- 歯の表面がすり減る、欠けることがある
- 歯に力がかかり続け、ぐらつきや知覚過敏につながることがある
- 顎に負担がかかり、あごの不調につながることがある
あごの音や痛みが気になるときは「子どもの顎関節症」もご参照ください。
家庭でできる見守りとケア
ご家庭でできる大切なことのひとつが、よく噛んで食べることです。やわらかいものばかりで噛む回数が少ないと、歯ぎしりが見られやすいともいわれています。よく噛むことは顎の力を育て、噛み合わせを整えることにもつながります。
また、緊張や不安が関わっている場合もあるため、お子さまとの時間を大切にし、安心して過ごせる家庭の雰囲気づくりも見守りのひとつです。食生活の見直しは、ご家庭で今日から取り組めるケアです。
歯科でできること
永久歯が生えそろっても歯ぎしりが続き、歯や顎への負担が気になる場合には、就寝中に使う保護用の装置を用いる方法があります。噛み合わせが関わっていると考えられる場合には、歯並びの相談につながることもあります。
どんな対応が向いているかは、お子さまのお口の状態によって異なります。気になる場合は歯科で相談し、その子に合った見守り方を一緒に考えていきましょう。
様子を見てよいときと相談したいとき
成長の過程で一時的に見られる歯ぎしりは、多くの場合は様子を見守るなかで落ち着いていきます。一方で、長く続く・歯がすり減ってきた・あごの痛みを訴えるといったときは、一度歯科で相談しておくと安心です。
神戸市東灘区御影のみかげ小児歯科・矯正歯科クリニックでは、歯ぎしりを成長やお口の機能の視点から見守り、よく噛むことや正しい舌の位置を育てる「お口育て」もあわせてお伝えしています。
よくあるご質問
Q1. 子どもの歯ぎしりは放っておいてよいですか?
A. 成長の過程で見られる歯ぎしりは、様子を見守るなかで落ち着くことが多いです。永久歯が生えそろっても続く場合や、歯のすり減り・あごの痛みがあるときは相談しましょう。
Q2. 歯ぎしりで歯は傷みますか?
A. 一時的なものであれば大きな心配はいりませんが、強い歯ぎしりが続くと歯がすり減ったり負担がかかったりすることがあります。気になるときは歯科で確認しましょう。
Q3. 家庭でできることはありますか?
A. よく噛んで食べること、安心して過ごせる環境づくりが見守りのポイントです。食生活の見直しは今日から取り組めます。
Q4. 昼間も歯ぎしりをするのですが大丈夫ですか?
A. 起きている間の歯ぎしりや噛みしめが続く場合も、歯や顎への負担が気になるときは一度歯科で相談しましょう。いつ・どんなときに見られるかを観察しておくと役立ちます。
📌 歯ぎしりは成長とお口の機能の視点で見守りを
気になる歯ぎしりは、原因と影響を確認しながら一緒に見守ります。
気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
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みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック
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参考文献・参考資料
- 全国歯科衛生士教育協議会 監修『歯科衛生学シリーズ 小児歯科学』(医歯薬出版、2023年)
- 一般社団法人 日本小児歯科学会
- 厚生労働省「歯の健康」
執筆・監修:河崎 真也(かわさき まさや)
みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/医療法人茜会 理事長
専門:小児歯科/小児矯正/口腔機能育成
所属:日本歯科放射線学会 認定医、日本小児歯科学会
神戸市東灘区御影で、むし歯予防やお口の機能(お口育て)の視点から、お子さまの成長を見守る歯科医療を行っています。「明朗・愛和・喜働」を理念に、ご家族に寄り添った診療を心がけています。




