【小児歯科医監修】6歳臼歯とは?生える時期・虫歯になりやすい理由と予防のポイント|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|御影
2017年09月21日
執筆・監修:河崎 真也(みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/日本歯科放射線学会 認定医・日本小児歯科学会 所属)
最終更新日:2026年7月4日 / 初回公開:2017年
本記事は、6歳臼歯について、生える時期と役割・虫歯になりやすいとされる理由・生えかけの時期の歯みがきのコツ・歯科でできる予防と受診の目安を、神戸市東灘区御影の小児歯科の現場知見をもとに保護者の方向けにまとめた内容です。
「6歳臼歯って、いつ生えてくるの?」「奥のほうに歯が生えてきたけれど、これは何?」「6歳臼歯は虫歯になりやすいと聞いて心配」――東灘区/御影の当院でも、6歳臼歯について保護者の方からよくご相談をいただきます。6歳臼歯は、これから一生使っていく永久歯の中でも大切な役割をもつ歯とされ、生えてくる時期のケアが大切だと考えられています。
この記事では、6歳臼歯が生える時期と役割、虫歯になりやすいとされる理由、生えかけの時期の歯みがきのコツ、歯科でできる予防、そして受診の目安まで、小児歯科医の立場でわかりやすくお伝えします。神戸市東灘区御影のみかげ小児歯科・矯正歯科クリニックが、お子さまのお口の健康を「お口育て」の視点でご案内します。
目次
6歳臼歯とは?|生える時期と役割
6歳臼歯は、乳歯のいちばん奥の後ろに生えてくる永久歯で、「第一大臼歯」とも呼ばれます。名前のとおり6歳前後、ちょうど小学校に入るころに生えてくることが多い歯です。上下の左右に、合わせて4本生えてきます。時期には個人差があります。
6歳臼歯は、永久歯の中でもっとも大きく、かむ力も強い歯とされ、食べものをかみ砕くうえで大切な役割を担うと考えられています。また、上下の歯のかみ合わせや歯並びの基準になる歯ともいわれており、その後の歯の並び方に関わるとされています。完全に生えそろうまでには、1年〜1年半ほどかかることがあります。歯の生え変わりの時期については、別記事「歯の生え変わり時期の痛み|5つの原因とご家庭でできる対処法」もあわせてご覧ください。
6歳臼歯が虫歯になりやすいとされる理由
6歳臼歯は大切な役割をもつ一方で、虫歯になりやすい特徴があると考えられています。おもな理由として、次のような点が挙げられます。
- 生えてきたことに気づきにくい — 乳歯のいちばん奥に生えてくるため、保護者の方も気づきにくいことがあります。
- 手前の乳歯より低く、歯ブラシが届きにくい — 生えかけの時期は背が低く、みがき残しが起こりやすいとされています。
- かみ合わせの面の溝が複雑 — 溝に汚れがたまりやすく、みがきにくいと考えられています。
- 生えたての歯質はまだ成熟していない — 生えたばかりの歯は酸のダメージを受けやすいと考えられています。
こうした理由から、6歳臼歯が生えてくる時期は、とくにていねいなケアを心がけたいタイミングだと考えられています。
生えかけの時期の歯みがきのコツ
背の低い生えかけの6歳臼歯は、ふつうに歯ブラシをあてただけでは毛先が届きにくいことがあります。次のような工夫を取り入れてみてください。
- 歯ブラシを横から入れる — 手前からではなく、ほおの横側から歯ブラシを入れて、奥歯の面に毛先をあてる方法があります。
- 小刻みに動かす — 毛先を溝にあて、小さく動かしてみがきます。
- 仕上げみがきでしっかり確認 — 一人みがきだけでは届きにくい時期です。保護者の方の仕上げみがきで、奥までみがけているか確認してあげてください。
- すぐみがけないときはうがいを — 食後すぐにみがけないときは、まずうがいだけでもしておくとよいでしょう。
年齢別の仕上げみがきの進め方については、別記事「子どもの歯磨き完全ガイド|年齢別の仕上げ磨きとむし歯予防のコツ」もご参照ください。
歯科でできる予防|フッ素・シーラント
ご家庭でのケアに加えて、歯科医院では6歳臼歯の予防に役立つとされる処置を受けられます。
- フッ素塗布 — 歯の表面にフッ素を塗り、歯質を整えるはたらきを助けると考えられています。くわしくは別記事「子どものフッ素はなぜ虫歯予防に効くの?使い方と歯科での塗布」をご覧ください。
- シーラント — かみ合わせの複雑な溝を、汚れがたまりにくいように樹脂で埋める予防処置です。溝の深い6歳臼歯に用いられることがあります。
これらの処置が向いているかどうかは、お子さまのお口の状態によって異なります。適用や費用の目安をふくめて、受診時にご説明します。
受診・定期健診の目安
6歳臼歯は、生えかけの時期にとくに虫歯になりやすいと考えられているため、この時期に一度、歯科でお口の状態を確認しておくと安心です。次のような場合は、早めに相談することをおすすめします。
- 奥に歯が生えてきたのに、みがけているか不安なとき
- 6歳臼歯の溝が黒っぽく見える・気になるとき
- しばらく歯科健診を受けていないとき
永久歯は、その後ずっと使っていく歯です。定期的な健診で早い段階に気づき、フッ素塗布やシーラントなどの予防とあわせて見守っていくことが大切だと考えられています。
よくあるご質問
Q1. 6歳臼歯は乳歯が抜けてから生えるのですか?
A. 6歳臼歯は、乳歯が抜けたあとに生えてくるのではなく、乳歯のいちばん奥の後ろに新しく生えてくる永久歯です。乳歯が抜けないため、生えてきたことに気づきにくいことがあります。
Q2. まだ半分しか生えていない6歳臼歯も、みがいたほうがよいですか?
A. はい。生えかけの時期こそ、みがき残しが起こりやすいと考えられています。歯ブラシを横から入れるなどの工夫をしながら、仕上げみがきでていねいにケアしてあげてください。
Q3. シーラントをすれば虫歯にならないのですか?
A. シーラントは溝からの虫歯を防ぐことに役立つとされる予防処置ですが、それだけで虫歯を完全に防げるわけではありません。毎日の歯みがきや食習慣、定期健診とあわせて取り組むことが大切です。すり減ったり取れたりすることもあるため、定期的な確認がすすめられています。
📌 6歳臼歯は「生えかけの時期のケア」がとくに大切です
気づきにくく、みがきにくい歯だからこそ、仕上げみがきと歯科での予防を組み合わせて。
気になるときは、お気軽にご相談ください。
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参考文献・参考資料
- 全国歯科衛生士教育協議会 監修『歯科衛生学シリーズ 小児歯科学』(医歯薬出版、2023年)
- 一般社団法人 日本小児歯科学会
- 厚生労働省「歯の健康」「e-ヘルスネット」
執筆・監修:河崎 真也(かわさき まさや)
みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/医療法人茜会 理事長
専門:小児歯科/小児矯正/口腔機能育成
所属:日本歯科放射線学会 認定医、日本小児歯科学会
神戸市東灘区御影で、生え変わりの時期のケアやむし歯予防を含めたお口の機能(お口育て)の視点から、お子さまの成長を見守る歯科医療を行っています。「明朗・愛和・喜働」を理念に、ご家族に寄り添った診療を心がけています。




