シーラント|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|神戸市東灘区御影・住吉の歯医者|ブログ
2017年09月21日
生えたての永久歯は虫歯になりやすいので、普段から虫歯予防をしておく必要があります。虫歯予防の1つにシーラントという方法があります。
シーラントは歯ブラシが届きにくい奥歯の溝や複雑な形の歯の溝にコーティングをして、歯を虫歯から守ります。
虫歯になってしまうと、歯を削ったり神経を抜かなくてはなりません。汚れの溜まりやすい歯にシーラントをしておくと、歯磨きがしやすくなり、虫歯予防の効果も高まります。
■シーラントの費用。
シーラントには保険が効きます。歯1本につき、400円から600円程度かかります。
処置時間も15分から、長くても30分程度になります。
永久についているわけではありませんので、取れてしまった時には再度装着してもらいに行きます。
■虫歯予防に使われているシーラントの危険性。
1996年に一部のレジン系のシーラント剤に含まれるビスフェノールAという化学物質の環境ホルモン様作用の危険性が指摘されました。
しかし、その後の研究において危険性はないとされており、シーラントは安心して出来る虫歯予防になります。
一方、子供の歯の虫歯予防にフッ素塗布があります。フッ素は虫歯予防の効果がある一方で、危険性を指摘する声もあります。
フッ素は非常に毒性の強い化学物質であることから、フッ素を口の中に入れて問題ないのか心配する人もいるからです。
しかし、歯医者さんで使うフッ素の量は決められています。一度に大量のフッ素を使うと急性フッ素中毒が起きると言われており、副作用が出る場合もあります。
歯医者さんで使われるフッ素は非常に微量です。大量に摂取しない限り、危険性は低いと考えられています。
同じように虫歯予防の効果があるシーラントとフッ素塗布ですが、安心して出来るのはシーラントによる虫歯予防となります。
■シーラントの進め方。
治療を始める前にラバーダム防湿を行う歯医者さんもあります。唾液など水分が歯に残っていると、歯とシーラント剤の接着が悪くなるからです。
シーラントを行う前に、シーラントをする歯の汚れを綺麗に取り除きます。
シーラントが付きやすくなるように、リン酸水溶液を歯に塗ります。10秒ほど置いた後に水で洗い流します。その後、風をかけて乾かします。
歯が完全に乾いたら、シーラント剤を歯の溝部分に塗っていきます。最後に光を当てて固めます。
シーラントをするのであれば、6歳臼歯が生えてくる6歳頃を目安にすると良いでしょう。
シーラントは一度処置をしても取れてしまうことがあります。また、シーラントをしただけで安心してしまうのも危険です。
正しい歯磨きの習慣を身に付け、食生活も見直すなど、自宅で出来る虫歯予防と合わせて、シーラントを行いましょう。