歯磨きのタイミング|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|神戸市東灘区御影・住吉の歯医者|ブログ
2017年09月21日
食事をした後はすぐに歯を磨いていますか?それとも、暫く経ってから歯を磨いていますか?
歯を磨くタイミングは人によって様々なようですが、正しい歯磨きのタイミングを知って、子供の歯を虫歯から守りましょう。
■歯磨きの正しいタイミング。
食後の正しい歯磨きのタイミングは、食べたらすぐに歯磨きをするのが正解です。
食後すぐに歯を磨けば、虫歯の原因となる歯垢も取り除けますし、歯垢の元となる糖質も一緒に取り除く事が出来ます。歯垢は細菌の塊で、糖分を分解して酸をつくります。
そして、酸が歯を溶かしてしまいます。これを脱灰と呼んでいますが、通常は再石灰化によって歯が修復します。しかし、ダラダラ食べ続けていたり、間食が多くなると、脱灰が進んで虫歯になります。
虫歯菌が活発になる30分以内には歯を磨きましょう。
一方で、食後すぐに歯を磨くと歯が溶けるなんていう話を聞いたことがあるかもしれません。「酸蝕症」の実験が元になり、食後すぐの歯磨きは歯が溶けてしまうという情報が流れたようですが、酸性飲料を飲んだとしても歯の表面はエナメル質で覆われておりますでの、通常では酸の浸透は起こらず、歯が溶けることは考えにくいとされています。
歯の表面が柔らかくなっているのは事実なので、傷がつきやすい状態にはなっていますが、歯が溶け続ける状態が続くよりも、歯垢を取り除いて歯が溶け続けるのを止めたほうが虫歯予防になります。
■朝の歯磨きのタイミング。
睡眠中には唾液の分泌量が減り、歯垢も増えやすく、細菌も繁殖しやすくなっています。起床時に口臭がきつかったり、口の中が粘つくのも、これが原因となっています。
出来れば、朝起きてからも歯を磨いたほうがいいのですが、時間がない場合はうがいだけでもして、細菌を落としましょう。
本来は起床時と朝食後に1回づつ歯を磨けば、より汚れは落とせますが、あまり歯を磨きすぎると、今度は歯に傷がつく恐れもあります。
ですので、朝食後には必ず歯を磨くようにしましょう。
■寝る前の歯磨き。
寝る前の歯磨きは特に念入りに歯磨きを行いましょう。睡眠中には細菌が繁殖しやすくなります。寝る前に歯垢を綺麗に取り除いておくと、虫歯予防にも効果的です。
歯垢が落としきれないと、数日後には歯石に変わります。歯石になると、自分ではなかなか取り除けなくなりますし、虫歯や歯周病のリスクも高くなります。
適当な歯磨きを続けるよりも、毎日1回でもしっかりと歯磨きする時間を作ることで、虫歯予防にも繋がります。
歯を磨くことによって歯が溶けることを心配するよりも、歯を磨いて虫歯の予防を行う事のほうが大切です。食後はすぐに歯磨きをする習慣をつけましょう。