キシリトール|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|神戸市東灘区御影・住吉の歯医者|ブログ
2017年09月21日
キシリトールといえば、ガムを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。キシリトールは人工の甘味料で、虫歯予防に効果がある言われています。しかし、キシリトールは食べ過ぎると下痢をする事もある為、摂り方には注意が必要です。
そこで、今回は子供の虫歯予防に効果的なキシリトール商品の選び方やキシリトールの正しい摂り方について見ていきたいと思います。
■キシリトールの働き。
キシリトールはシラカバやカシなどの植物から作られる人工甘味料で、虫歯になる酸を作らないという特徴があります。虫歯菌は砂糖などの糖分をエサにして増殖し、虫歯菌が出した酸によって歯のエナメル質を溶かして虫歯をつくります。ですが、キシリトールからは酸を出せませんので、虫歯の元になる酸を減らして、歯が丈夫になります。
■キシリトール商品の選び方。
キシリトール入りの商品であれば、全てが虫歯予防になるのかというと、実は注意が必要な点もあります。例えば、キシリトール入りのガムに砂糖が含まれていれば、口の中が酸性に傾き、虫歯が出来やすくなります。
果汁入りのガムにも注意が必要です。果糖も糖分である事から、虫歯が出来やすくなります。クエン酸も口内を酸性にしてしまいますので、果汁やクエン酸も入っていないガムを選ぶようにしましょう。
また、甘味料のうち50%以上キシリトールが含有されている商品は、虫歯予防の効果が期待出来ます。
■虫歯予防にも効果的なキシリトールの摂取方法。
1日3回毎食後に3ヶ月以上キシリトールガムやタブレットを食べ続けることが、虫歯予防に効果的とされています。特に酸が出やすい朝昼晩の食後や唾液の分泌量が減る睡眠前に、キシリトールを摂取するようにしましょう。ただし、食べ過ぎるとお腹が緩む場合もあります。
また、キシリトールガムはゆっくり時間をかけて噛むことで、口の中にキシリトールの成分が行き渡ります。よく噛むことで唾液の出る量も増えますので、更に虫歯になりにくくなります 。
3ヶ月程食べ続けると、虫歯になりにくくなると言われていますが、途中で止めてしまうと虫歯菌は増えてきます。
キシリトールは虫歯予防に効果的な成分です。しかし、既に出来てしまった虫歯を治す効果はありませんので、虫歯が出来てしまったら歯医者での治療が必要です。
また、虫歯予防の基本は歯磨きになります。キシリトールのみ摂取していてもブラッシングをしなければ、完全に虫歯を防ぎきることは出来ません。歯磨きで汚れを綺麗に落とした上でキシリトールを摂取して、虫歯予防の効果を高めましょう。