指しゃぶり|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|神戸市東灘区御影・住吉の歯医者|ブログ
2017年09月21日
子供が指しゃぶりをするのは、ごく自然な行動です。赤ちゃんのうちはお母さんのおっぱいの代わりを求めたり、寂しい時に不安を解消させる為に指しゃぶりをします。
ですが、いつまでも指しゃぶりを続けていると、歯並びに影響が出るかもしれません。
■指しゃぶりを止めさせる年齢。
子供が1、2歳の頃は指しゃぶりをしても問題ありません。子供は眠くなってくると、心を安らげる為にお母さんのおっぱいの代わりになる自分の指をしゃぶります。寂しさを紛らす為に心を落ち着かせようとして指をしゃぶる時もあります。安心感を欲する時に精神を安定させる為に指をしゃぶるので、赤ちゃんのうちは無理に止めさせる必要はありません。
ですが、3、4歳になると乳歯が生え揃ってくる頃なので、いつまでも指しゃぶりをしていると、歯並びにも影響をもたらす可能性があります。4歳半から5歳になっても指しゃぶりをしているようでしたら、止めさせるようにしましょう。
■指しゃぶりがもたらす影響。
指しゃぶりは歯並びに影響を及ぼすと言われています。例えば、上下の前歯に隙間が出来て噛み合わなくなる開咬や出っ歯になったり、上下の奥歯が横にずれ、中心が合わなくなったりします。
歯だけではなく、顎にも影響をもたらします。歯が倒れた方向に顎の骨が成長したり、上唇がめくれやすくなります。
舌足らずな話し方になったり、口を開けたまま音を立てて物を食べるようになったりもします。常に口が開いていると、口呼吸になって口の中が乾燥しやすくなります。口が乾燥すれば、虫歯菌が増殖しやすくなりますので、虫歯にもなりなりやすくなってしまいます。
■指しゃぶりを止めさせる方法。
5歳を過ぎても指しゃぶりを止められない場合、指しゃぶりは赤ちゃんがするものだという事を教えてあげましょう。友達から指摘されて自然と止める子もいます。なかなか止められない場合は、いつまでに止めるという約束をするのも効果的です。
また、外で遊ばせたり、運動させたりして、エネルギーを溜め込まないよう発散させてあげると良いでしょう。指を口に持っていったら、子供の手を握り、優しく指を口から離してあげましょう。
爪に絵を描いたり、手袋をはめたりして、指しゃぶりを止めされる方法もあります。
バイターストップやタングクリブという専用の道具を使う方法もあります。
子供が小さいうちの指しゃぶりは精神を安定させる役割を果たしますので、無理に止めさせる必要はありません。
しかし、5歳を過ぎても指しゃぶりを続けていると、歯並びに影響をもたらしますので、指しゃぶりを止めさせるようにしましょう。止める事が出来たら、思い切り褒めてあげてください。
どうしても治らない場合は、歯医者さんに相談してみても良いでしょう。