小学校低学年の歯の状態|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|神戸市東灘区御影・住吉の歯医者|ブログ
2017年09月21日
小学校に入ると、子供の歯から大人の歯に生え変わります。 歯の生え変わるこの時期は、虫歯になりやすい時期でもあります。
日々成長を続ける小学校低学年の子供の歯には、どのようなケアや治療が必要になってくるのでしょうか。
■小学校低学年の歯の状態。
小学校に入るタイミングで前歯から乳歯が抜け始めます。乳歯が永久歯に生え変わる時期ですが、乳歯と永久歯が混在するこの時期を混合歯列期と呼びます。
混合歯列期の歯は高さが揃っていなかったり、歯の上に歯茎が被さっていたりする事から、汚れも溜まりやすくなります。
また、一番奥の六歳臼歯も生えてきます。噛む力も強く、噛み合わせの基準にもなる重要な役割を果たす歯です。ですが、生えてきた六歳臼歯よりも手前の歯の方が高いことにより、歯ブラシが届きにくく汚れが溜まる為、虫歯になりやすい状態です。
それだけではなく、生えてきたばかりの歯は表面のエナメル質が柔らかく、酸に弱いという特徴があります。ケアを怠っていると、非常に虫歯になりやすいのです。
■小学校低学年に必要なケア。
小学校低学年の子供はまだまだ一人で完璧に歯磨きを出来る年齢ではありません。仕上げ磨きも必要になります。
小学校低学年の子供は、萌出性歯肉炎が心配な時期でもあります。永久歯が生えてくるまでは時間がかかり、歯が歯茎に隠れた状態が続きます。そこに汚れが溜まると、歯茎に炎症が起きやすくなります。このような場所は普段よりも丁寧に歯磨きをしましょう。
生えたての柔らかい歯には、フッ素塗布が有効です。歯医者さんでフッ素を定期的に塗ってもらったり、フッ素入りの歯磨き粉を使うことで虫歯予防にもなりますし、歯を強くしてくれます。
六歳臼歯は溝が多く汚れが溜まりやすいので、シーラントで溝を埋め、汚れや食べかすが溜まるのを防ぐと良いでしょう。
■矯正治療を始めるなら小学校低学年。
矯正の1期治療は乳歯列期、混合歯列期に行う基礎治療です。主に乳歯と永久歯が混在する混合歯列期には歯並びもだいたい決まってくるので、矯正を始めるのにちょうど良い時期になります。1期矯正では顎の骨を調整し、永久歯の生えてくるスペースを確保します。基礎治療をしておくことにより、永久歯の生えてくるスペースが確保出来る為、矯正による抜歯の必要がなくなる可能性も高くなります。
小学校低学年の混合歯列期は、歯並びや噛み合わせも大きく変わります。一生歯を使っていく為にも、正しいブラッシング指導や定期的な診断を受け、この時期に必要なケアを取り入れて、お口の健康を保ちましょう。