【小児歯科医監修】子どもの歯のレントゲンは必要?被ばくの考え方と安全への配慮|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|御影
2017年09月21日
執筆・監修:河崎 真也(みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/日本歯科放射線学会 認定医・日本小児歯科学会 所属)
最終更新日:2026年7月4日 / 初回公開:2017年
子どもの歯科でのレントゲン撮影について、必要性・被ばく量の考え方・安全への配慮・撮影のタイミングを、日本歯科放射線学会 認定医の視点で保護者の方向けにまとめた内容です。
「子どもにレントゲンを撮って大丈夫?」「被ばくが心配」――東灘区/御影の当院でも、保護者の方からよくいただくご質問です。目で見えない部分を確認するうえでレントゲンは役立ちますが、被ばくが気になるお気持ちも自然なことです。
この記事では、子どもの歯科でのレントゲン撮影について、必要性・被ばく量の考え方・安全への配慮を、日本歯科放射線学会の認定医の立場でわかりやすくお伝えします。安心して予防や治療に取り組んでいただくための情報としてご案内します。
目次
なぜ歯科でレントゲンが必要になるのか
歯には、口を開けて見えるのはごく一部で、歯の内側や根の部分、歯を支える骨、詰め物の中の様子などは、目視では確認できないと考えられています。こうした見えない部分を確かめるために、レントゲン撮影が役立ちます。
とくに子どもの歯は小さく、あごも小さいため、目で見ただけではむし歯を見つけにくいことがあります。穴があいていない初期のむし歯や、歯と歯のあいだのむし歯などは、レントゲンによって早めに見つかることがあると考えられています。むし歯の見つけ方については別記事「子どもが虫歯になる理由と、ご家庭でできる予防」もあわせてご覧ください。
歯科用レントゲンの被ばく量の考え方
私たちは日常生活の中でも、自然界から一定の放射線を受けています。歯科用レントゲンの1回あたりの被ばく量は、こうした日常の自然放射線や、一般に基準とされる年間の量とくらべても、ごくわずかとされています。
たとえば飛行機で長距離を移動する際にも、上空で一定の放射線を受けるとされています。歯科用レントゲンの1回あたりの量は、こうした移動で受ける量と比べても少ないと考えられています。数字の詳細は撮影の種類によって異なりますので、気になる場合は撮影前にお尋ねください。
安全への配慮(防護エプロンなど)
歯科では、必要な部位にしぼって撮影を行います。さらに、撮影時には防護エプロンを着けるなど、体への影響をできるだけ抑える配慮を行うことができます。お子さまが不安なときは、撮影の流れをあらかじめ説明し、無理のないように進めます。
撮影の方法や必要な範囲は、確認したい内容によって変わります。どのような目的でどの範囲を撮影するのか、事前にご説明しますので、気になる点は遠慮なくお尋ねください。
撮影のタイミングは歯科によって異なる
レントゲンを撮るタイミングは、治療方針によって歯科ごとに異なります。初診時に全体を確認するために撮影する場合もあれば、治療の経過を確認するために撮影する場合もあります。むやみに回数を増やすものではなく、必要に応じて行うものと考えられています。
永久歯の生え方や、埋まっている歯の位置を確認したいときにも、レントゲンが役立つことがあります。過剰歯や先天的に歯が足りない場合などは、レントゲンで位置や有無を確認します。
撮影を過度に避けることのデメリット
被ばくを心配して撮影をすべて避けてしまうと、目視では見つけにくいむし歯の発見が遅れることがあると考えられています。むし歯は、見つかるのが遅れるほど、治療の範囲が広がりやすいとされています。
被ばくへのご心配は自然なことですので、不安な点はそのままにせず、撮影の目的や配慮についてお尋ねください。納得したうえで、必要な検査を受けていただけるようご説明します。歯科デビューの時期については別記事「子どもの歯医者デビューはいつ?適した時期と歯医者選びのポイント」もご参照ください。
納得して検査を受けるために|説明を大切にしています
レントゲンに限らず、検査や治療は、保護者の方が内容を理解し、納得したうえで受けていただくことが大切と考えています。当院では、なぜその検査が必要なのか、どの範囲をどのように撮影するのかを、できるだけわかりやすくご説明するよう心がけています。
お子さまが不安そうなときは、撮影の流れを事前に伝えたり、機械を見せたりして、こわがらずに受けられるよう配慮します。どうしても難しい場合は、無理に進めず、時期や方法を相談しながら進めます。
被ばくへのご心配は自然なことです。数字や配慮の内容についても、ご質問があればその場でお答えします。安心して予防や治療に取り組んでいただけるよう、ていねいな説明を大切にしています。
レントゲンでわかること|早期発見の意味
レントゲンは、むし歯だけでなく、永久歯が育っている様子や、生えてくる位置・向き、埋まったままの歯の有無なども確認できます。生えかわりの時期に、永久歯がきちんと育っているか、生えてくるスペースがあるかを把握しておくことは、その後の対応を考えるうえで役立つと考えられています。
見た目だけではわからないことを確認できるのが、レントゲンの利点です。むやみに撮影するものではありませんが、必要なときに適切に活用することで、むし歯や歯並びに関わる問題を早めに見つけ、負担の少ないうちに対応しやすくなると考えられています。
よくあるご質問
Q1. 子どもにレントゲンを撮っても大丈夫ですか?
A. 歯科用レントゲンの1回あたりの被ばく量は、自然放射線や基準とされる年間の量とくらべてもごくわずかとされています。必要な部位にしぼり、防護エプロンなどの配慮も行えます。
Q2. 被ばくが心配なので断ってもよいですか?
A. ご心配な点はお尋ねください。ただし、撮影をすべて避けると見えないむし歯の発見が遅れることもあります。目的や配慮をご説明したうえで、納得して受けていただけるようにします。
Q3. どのくらいの頻度で撮影しますか?
A. 治療方針によって異なり、むやみに回数を増やすものではありません。初診時や治療経過の確認など、必要に応じて行います。
Q4. 撮影のとき親がそばにいられますか?
A. 状況によってご一緒いただける場合があります。お子さまが安心できるよう配慮しますので、不安な点は事前にお伝えください。
📌 心配なことは、そのままにせずお尋ねください
歯科用レントゲンは必要な部位にしぼり、防護の配慮も行えます。
撮影の目的や配慮について、ご納得いただけるようご説明します。
ご相談・ご予約
みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック
📍 〒658-0048 神戸市東灘区御影郡家1-34-9
📞 050-1784-4369(診療時間内のみ)
🚉 阪急/阪神「御影駅」より徒歩約7分/JR神戸線「住吉駅」より徒歩約13分(お子さま連れの場合は15〜20分程度)
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参考文献・参考資料
- 全国歯科衛生士教育協議会 監修『歯科衛生学シリーズ 小児歯科学』(医歯薬出版、2023年)
- 公益社団法人 日本歯科放射線学会
- 一般社団法人 日本小児歯科学会
- 厚生労働省「歯の健康」
執筆・監修:河崎 真也(かわさき まさや)
みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック 院長/医療法人茜会 理事長
専門:小児歯科/小児矯正/口腔機能育成
所属:日本歯科放射線学会 認定医、日本小児歯科学会
神戸市東灘区御影で、乳幼児期からのお口の健康とお口の機能(お口育て)の視点を大切に、お子さまの成長を見守る歯科医療を行っています。「明朗・愛和・喜働」を理念に、ご家族に寄り添った診療を心がけています。




