唾液検査|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|神戸市東灘区御影・住吉の歯医者|ブログ
2017年09月21日
歯磨きをきちんとしているにも関わらず、虫歯になってしまう人もいます。どんなに予防をしていも、虫歯になりやすい人がいるのです。もしも自分の子供が虫歯になりやすいかどうかわかっていたら、適切な対策を講じる事が出来ます。虫歯になりやすいかどうかを事前に知る為にも、唾液検査を受けてみませんか。
■唾液検査について。
虫歯になるリスクを調べられるのが、唾液検査(サリバテスト)です。唾液検査では唾液の量、唾液の中和力(唾液緩衝能)、虫歯の原因細菌数、ラクトバチラス菌(LB菌)の数などを調べて、虫歯のリスクや原因を突き止めます。
唾液には自浄作用や抗菌作用、口内が酸性に傾いて虫歯になるのを防ぐ働き等がある為、唾液が少なければ虫歯になりやすくなります。
唾液には口内を中性に近づける働きもありますが、この力が弱いと歯を修復する再石灰化の時間が短くなり、虫歯になりやすくなります。
虫歯の原因細菌数では、糖から酸を作り出して歯を溶かすミュータンス菌の数がわかります。
虫歯の深い部分に見られるラクトバチラス菌が多ければ、虫歯の進行が早くなります。
検査方法は味のないガムを5~10分程度噛み、唾液を出すだけです。
予防歯科になる為、保険は効きません。歯医者によってかかる費用が変わってきますが、3,000円から、高くても10,000円以下になります。
■唾液検査を受けたほうがいい人。
虫歯になりやすい人は唾液検査をして、虫歯になりやすい原因を突き止めておくと良いでしょう。
また、乳歯から永久歯に生え変わる時期は虫歯にもなりやすいので、唾液検査をしておけば虫歯予防において適切な対策を取る事が出来ます。
また、妊娠中の女性にも唾液検査はおススメです。虫歯菌は親から子供に感染しますので、虫歯菌の数から子供への感染のリスクを知っておきましょう。
歯列矯正をしている人も矯正器具によって口の中の汚れが綺麗に取れず、不衛生な状態になりがちです。唾液検査で虫歯のリスクを検査しておきましょう。
■唾液検査後の適切なケア。
ミュータンス菌やラクトバチラス菌の多い人は、虫歯が増えないように歯垢除去したり、糖分を控えるなど、今まで以上に虫歯予防対策をしっかり行っていきましょう。
また、唾液の量が少ないと虫歯になりやすくなります。唾液量が少ないのは、緊張やストレスなどの心理的要因や口呼吸、よく噛まない、水分不足など、様々な原因が考えられます。普段の生活と照らし合わせて原因を特定し、唾液をより多く出すアドバイスを貰いましょう。
唾液検査はガムを噛むだけで誰もが簡単に受けられる検査です。唾液検査を受けておけば、虫歯の原因やリスクがわかりますので、正しい虫歯予防を行うことが出来ます。適切な虫歯予防が出来れば、一生大事に自分の歯を使えます。いつまでも自分の歯で食事をする為にも、唾液検査を受けましょう。