6歳児の歯の状態|みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック|神戸市東灘区御影・住吉の歯医者|ブログ
2017年09月21日
6歳になると体の成長に伴って、顎や顔の形も変化します。また、お口の中では乳歯から永久歯に生え変わります。子供が少しづつ大人へと成長する過程で、お口の中も変化を遂げます。ですが、歯の生え変わりの時期にはトラブルも起きやすいものです。そこで、永久歯に生え変わる過程において起こるトラブルとともに、6歳児のお口の中の状態について説明したいと思います。
■6歳児の歯の状態。
6歳前後から乳歯が抜け始めます。それからおよそ8年かけて、14歳までに永久歯へと生え変わります。乳歯は20本ですが、永久歯は28本(親知らずを加えると32本)になります。奥歯の第一大臼歯と第二大臼歯の上下8本が新たに加わります。
6歳の時に見られる変化は下側の前歯が抜けることと、第一大臼歯、いわゆる6歳臼歯が生えてきます。6歳臼歯は乳歯が抜けて生え変わるわけではなく、元々永久歯として生えてきます。この6歳臼歯は下顎の形を決め、永久歯の歯並びや噛み合わせを決める重要な役割を担っています。噛む力も最も強いのが、この6歳臼歯の特徴です。
6歳頃になると、永久歯が生えるスペースを確保するために、歯と歯の間に隙間が出来てきます。乳歯の根の部分が溶けて吸収され、最終的に乳歯が抜けて永久歯へと生え変わります。乳歯の根が溶けてくると、次第に乳歯がグラグラしてきます。
そして、乳歯が抜けたスペースに永久歯が生えてきます。
■乳歯から永久歯へと生え変わる際に起きるトラブル。
乳歯がグラグラしてきた時に永久歯が下から見えてきても、それほど心配する必要はありません。ですが、まだ歯がグラグラしていない時に永久歯が横から出来てた場合は、歯医者さんで診てもらいましょう。
乳歯が抜けてからすぐに永久歯が生えてこないこともあります。3か月以上経過しても生えてこないようなら、歯医者を受診しましょう。
永久歯が生えてくると乳歯の根が溶けていくものですが、乳歯が歯茎に埋まっていってしまったら、永久歯が生えてこれなくなってしまいます。もし気付いたら、すぐに歯医者さんを受診してください。
また、永久歯が左右対称に生え変わらない場合も、抜歯が必要になる可能性もありますので、歯医者さんで診てもらわなくてはなりません。
6歳になると口の中も大きく変化してきます。特に6歳臼歯は1番奥に生えてきますが、歯茎の中に隠れている時期が長く、完全に出てくるまでに時間もかかります。
歯が生えきるまでには手前の乳歯の陰になって、歯ブラシも届きにくく、非常に虫歯になりやすい歯でもあります。
また、生えてきたばかりの6歳臼歯は柔らかいので、食事をする時にはよく噛んで、自浄作用のある唾液の分泌量を増やし、口の中の汚れを綺麗に洗い流しましょう。