小児の歯について
2017年12月26日
こんにちは
今回は小児の歯についてお話します。
➀出生前期(0~280日)
卵子が受精してから誕生までの期間が出生前期です。
この時期は細胞期、胎芽期、胎児期と3つの分類に分かれます。
実は、乳歯、永久歯の前歯、犬歯の歯胚(歯のもとになるもの)はお腹の中にいるときに作られます。
➁新生児期(出生~4週目)
母体から自立し、呼吸、循環などが体外での生活に適応できるように変わっていく時期です。
歯科的には、乳歯や、6歳臼歯の石灰化(歯のエナメル質がつくられる時期)が始まる時期でもあります。
➂乳児期(満1年)
栄養のほとんどを母乳で補う時期です。
外的な刺激に対しる抵抗力が未熟な時期でもあります。
この頃になると、乳歯が生え始めます。
歯が生えてきたら歯ブラシの練習開始の時期です。やわらかい歯ブラシを噛んで遊ぶことから始めましょう。ただくわえたまま転倒してしまうこともあるので、目を離さないようにしてください。
また、どうしても嫌がる場合はガーゼで拭うなどして表面のプラークを落としてあげましょう。
➃幼児期(1歳~6歳)
からだの発育、知能、感情、社会性の発達が極めて盛んな時期です。大体3歳頃に乳歯列が完成し、6歳になると6歳臼歯が生え始めます。
自分で歯を磨く練習をしていきましょう。
➄学童期(6歳~12歳)
身体的、精神的に高度な発達がみられます。12歳頃に永久歯列が完成します。この頃になるとひとりで歯を磨く習慣ができ、お子様にまかせてしまう部分があります。
しかし、思春期性歯肉炎といって歯肉炎が多い時期でもあります。歯科医で専門的に見ていただき、虫歯のない永久歯列をつくりましょう。
➅思春期(12歳~20歳)
小児から成人への移行時期です。この頃になるとほとんどのお子様が永久歯列になります。部活動も始まり、スポーツドリンクによる虫歯が増える時期です。
このように月齢によりお口の変化は著しく多くなるのでみなさんも気にして見てください。
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