サメの歯と人間の歯
2017年11月10日
こんにちは、みかげ小児歯科矯正歯科クリニックです。
今回はサメの歯についてご紹介します。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、サメの歯は何回も生え変わります。
一生涯に生え変わる歯の数は、何千本を軽く超えるくらいはえると言われています。サメの顎は、何列もの歯列が存在していて、その歯列にたくさんの歯が並んでいます。
獲物を獲った時に、最前列に生えている歯の1本でも損傷してなくなってしまうと歯列ごと、その後ろに控えている歯列と交換してしまうそうです。
なので、何回も生え変わることができるようにたくさん生えているとのことです。
一見すごく羨ましく思うかもしれませんがそんなことはありません。
サメの歯は魚のうろこのようなもので歯自体はとても脆い状態なのです。
人間の顎は頑丈で、歯の根っこもしっかり顎の骨に埋まっているので、しっかりお手入れをすれば簡単に抜けるものではありません。
しかし乳歯から永久歯に生え変わると、何十年もその歯を使っていかないといけません。
歯や骨のように再生することはできませんし、むし歯になって削ってしまうともとには戻りません。
20本の乳歯は生え変わりますが、このように乳歯の後ろに生えてくる6歳臼歯は生え変わることはできません。
こういった生えかけの歯は歯茎の下でむし歯になってしまったり、歯茎が腫れる原因になります。
むし歯のリスクがとても高い歯なので歯茎の少し中までしっかり歯ブラシを当てることが必要です。
今ある歯を一生な失くさない気持ちで、できるだけ歯を削らなくても良いように予防していきましょう。